かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

3度目の『ケイコ目を澄ませて』〜 新宿御苑(成瀬巳喜男監督『山の音』のロケ地)。

3月15日㈬。 「池袋HUMAXシネマズ」へ、三宅唱監督の『ケイコ目を澄ませて』を見にいく。これで3回目。 「キネマ旬報」や「毎日映画コンクール」で、作品賞を受賞し、主演の岸井ゆきのは、軒並み主演女優賞をとっている。それほど素晴らしかった、かという…

ボブ・ディラン「戦争の親玉」〜 積み残しの映画『アラビアンナイト 三千年の願い』。

アコスティック・ギターとハーモニカで、プロテスト・ソングを歌っていたころのボブ・ディラン。 北中正和氏の『ボブ・ディラン』を読みはじめました。ボブ・ディランのことを考えたり、音楽を聴いたりするよい刺激になっています。 ボブ・ディラン(新潮新…

積み残しの映画〜『銀平町シネマブルース』(3月1日)。

3月12日㈰。日帰り温泉(上尾市)の帰り、夕方の円山公園を妻と散歩する。 ★ 「WBC」(ワールド・ベースボール・クラシック)を楽しんでいるけれど、、、 東京ドームいっぱいに集まった観客を見ながらついつい考えてしまう。 ここにいるひとたちが、子供たち…

今泉力哉監督『ちひろさん』(Netflix)を見る。

今泉力哉監督の『ちひろさん』は、劇場とNetflixで同時に公開。わたしは、Netflixで見た。 www.youtube.com ★ 飄々とした性格のちひろさんは、前職が風俗嬢だったことを隠さず、いまは「のこのこ弁当」というお弁当屋さんで働いている。 性格が明るくてサバ…

西武園ゆうえんち(昭和の商店街) 〜 村山由佳『放蕩記』(3月5日)。

怖かった「夕陽館」の「ゴジラ・ザ・ライド」。 3月3日は妻の誕生日。娘の家へ夕飯に呼ばれて、双子たちとケーキを食べてきたらしい。そこで、3月5日にみんなで「西武園ゆうえんち」へ行くことを決めてきた。 3月5日㈰。曇り時々晴れ。 6人乗りのクル…

ジョージ・ハリスンを偲んで〜③パティ・ボイドが見たジョージ・ハリスンとエリック・クラプトン。

離婚後も仲のよかった、ジョージとパティの最後のツー・ショット(2017年、銀座の「パティ・ボイド写真展」より)。 ★ ジョージ・ハリスンとパティ・ボイドは、1964年のビートルズの映画『ハード・デイズ・ナイト』で出逢い、その後結婚。1974年に離婚してい…

G民党は、永久に不滅です!!

「政治は国民のもの」という言葉が眩しく目に刺さる。 ★ 街の壁に貼られたポスター、目につくのはG民党・G民党・K明党・G民党ーー。 「何がなくてもエドむらさき」ってCMがむかしあったけど、いまは何があってもG民党。 ふと目につくポスターを見ると、G民党…

ジョージ・ハリスンを偲んで〜②「カール・パーキンス・ショー」に出演(1985年)。

永遠のギター少年・ジョージ・ハリスン。 1985年、ジョージはギター少年にもどった。 ★ 1974年のアメリカ・ツアーは、賛否両論あった。 その後ジョージ・ハリスンはレコードは出すが、ほとんど人前に姿を見せなくなる。もともと隠遁志向のあるひとだという気…

ジョージ・ハリスンを偲んで〜①「サムシング」のカバー(2023年2月25日は生誕80年です)

1964年の映画『ハード・デイズ・ナイト』の頃。 ジョージ・ハリスン(1943年2月25日ー2001年11月29日)の死については、各国のタブロイド紙が亡くなる前に、「余命1週間」というような記事を載せた。残酷すぎる宣告だった。わたしたちはタブロイド紙の誤報で…

再見!〜ジェームズ・キャメロン監督『タイタニック』を見にいく(2月15日)。

2月15日㈬。 「イオンシネマ板橋」へジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』を見にいく。 公開(1997年)のとき見て、豪華な映像と主人公ふたり(レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット)の魅力にすっかり降参してしまった。ハリウッド映…

速報!〜ポール・マッカートニーの70年代を描いたドキュメンタリー映画の製作発表がありました。

ウイングス時代のポール・マッカートニー。 ポール・マッカートニーがビートルズ脱退後の10年間に生み出した驚異的な創造力は、オスカーとグラミー賞を受賞したモーガン・ネヴィルが監督するドキュメンタリー『マン・オン・ザ・ラン』 (仮題) で注目されるこ…

マーティン・マクドナー監督『イニシェリン島の精霊』を見る(2月4日)。

2月4日㈯。 「イオンシネマ板橋」で妻と待ち合わせ、マーティン・マクドナー監督の『イニシェリン島の精霊』を見る。 予告編を見たとき、なんだか暗くて陰湿な映画のようにみえて、見るのをためらっていた作品。 しかし、この監督、前作が話題になった『ス…

是枝裕和総合監督『舞妓さんちのまかないさん』(Netflix)を見る。

Netflixは契約しても、ほとんど見てなくて、『舞妓さんちのまかないさん』も、よんばばさんのブログを読むまでは知らずにいた。 よんばばさんの紹介文を拝見したら、おもしろそうだし、総合監督は是枝裕和さんだし、これはさっそく見てみようと前のめりにー…

智光山公園を散歩する(1月29日)。

智光山公園。(公益財団法人埼玉県公園緑地協会のサイトより拝借) 1月29日㈰。晴れ。 昼近く、体がなまるからどこか散歩にいこうと妻が言い出す。わたしはソファにねっころがって島田荘司の『火刑都市』を読んでいた。いよいよ大詰めになっているので、特に…

残念な映画2本 〜『グッド・バイ、バッド・マガジン』〜『レジェンド&バタフライ』。

1月25日㈬。 池袋ルミネ8階の「シネ・リーブル池袋」で、横山翔一監督の『グッド・バイ、バッド・マガジン』を見る。 志望していた女性誌とは正反対の男性向け成人雑誌の編集に配属されてしまった女性。ひと癖もふた癖もある編集者やライター、営業担当者た…

速報!〜ビートルズの映画『Mr.ムーンライト』を見てくる(1月27日)。

公開初日、見てきました。 いま見てきたばかりなので、改めてあとで、もう少し詳しい感想を書きますが、とにかくおもしろかったです。 こういう企画で必ず登場する中身の薄い(失礼!)星■ルミ子さんや加■雄三さんの話を長々聞いているといやになるんですけ…

実篤が実践したユートピアの昔と今〜南邦和著『実篤、夢の共鳴(レゾナンス)ーー100年目の理想郷(ユートピア)』を読む。

実篤、夢の共鳴(レゾナンス)――100年目の理想郷(ユートピア):「新しき村」と武者小路文学の地平(22世紀アート)作者:南 邦和22世紀アートAmazon ーーこの道より我を生かす道なしこの道を歩くーー それが新しき村/人間の誠意が生きる処/人間の真…

「つげ義春と調布」展を見にいく(1月18日)。

1月18日㈬。晴れ。 Tさんと調布で待ち合わせ、「つげ義春と調布」展を見にいく。 もともとひとりで行くつもりでいたけれど、別件でTさんから電話があり、「調布へ『つげ義春展』を見にいく」と話したら「いっしょに行く」といってくれた。 Tさんが住んでいる…

三浦大輔監督『そして僕は途方に暮れる』を見る(1月15日)。

1月15日㈰。 妻の運転で「ウニクス南古谷」へ、三浦大輔監督の『そして僕は途方に暮れる』を見にいく。 予備知識なし。「そして僕は途方に暮れる」のタイトルに惹かれて見にいく。 ★ www.youtube.com 主人公の裕一(藤ヶ谷太輔)は、恋人や同郷の幼馴染やア…

城定秀夫監督『恋のいばら』を見にいく(1月9日)。

1月9日㈪、祭日。 妻と「ウニクス南古谷」へ、城定秀夫監督の『恋のいばら』を見にいく。 城定秀夫監督といえば、年末『夜、鳥たちが啼く』を見たばかり。新作から新作への間隔がとても短い。 www.youtube.com ★ イケメンの若手カメラマン・湯川健太郎(渡邉…

追悼ジェフ・ベック②〜ジェフ・ベックとジミー・ペイジが参加していたヤードバーズ時代の映像(ミケランジェロ・アントニオーニ監督『欲望』より)。

ヤードバーズ。右からジェフ・ベック、隣りがジミー・ペイジ。わたしはあとのメンバーの名前と顔が一致しない。 ★ どこの映画館で見たのだろうか? 池袋? 新宿? アントニオーニ監督『欲望』(1967年公開)は、わけのわからない映画としてずっとわたしの記…

2023年1月10日、ジェフ・ベックが亡くなりました(78歳)。

(BBC NEWS JAPANのニュースより拝借)。 ★ ジェフ・ベックは、ギター1本で勝負する生粋のギタリスト。ヴォーカルのないアルバムも多い。ヴォーカルが邪魔に感じるくらいジェフのギター演奏は、自由自在だった。 史上最も多大な影響を与えたロックギタリスト…

年末年始のまとめ(修善寺温泉〜漱石、危篤!〜その他、読んだ本・映画のことなど)。

12月29日〜12月31日。 修善寺温泉へ2泊。Mさん(妻の姉)、Kちゃん(その息子)、わたしたちの4人。 ★ 1910(明治43)年、夏目漱石は、修善寺で大量の吐血をし、生死をさまようような体験をしている(=「修善寺の大患」)。 わたしたちが宿泊した「菊屋」は…

2022年の積み残し音楽映画2本(『ジョン・レノン』〜『ホイットニー・ヒューストン』)

『ジョン・レノン 音楽で世界を変えた男』。左からジョージ、ジョン、ポール。 『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』。 12月9日㈭。 「池袋シネマロサ」へ、ドキュメンタリー映画『ジョン・レノン 音楽で世界を変えた男の真実』を見…

三鷹の禅林寺へ太宰治のお墓参り(12月7日)。

太宰治。「家庭の幸福は諸悪の根源?」。 山崎ナオコーラ著『文豪お墓まいり記』という本を読んでいたら、三鷹の禅林寺へ太宰治のお墓参りへいったことが書いてあった。 次に散歩をするときに、わたしも三鷹へいってみようとおもっていた。 ★ 12月7日㈬。 …

等身大の映画2本(『夜、鳥たちが啼く』『ケイコ目を澄ませて』)。

『夜、鳥たちが啼く』。 『ケイコ目を澄ませて』。 12月11日㈰。 妻の運転で、「ウニクス南古谷」へ、佐藤泰志原作・城定秀夫(じょうじょう・ひでお)監督の『夜、鳥たちが啼く』を見にいく。 まず、こういう地味めな作品を地元の映画館で上映してくれるの…

雑記]ブログのサイドバーに「注目記事」を設定してみました。その日々の変化を見るのがけっこうおもしろい!

今現在「マイ・ベスト・ワン」は「ジョン・レノン最新映画のおしらせ」でした。 サイドバーに「最新記事」を設定しているひとは多いとおもいますが、「注目記事」(わたしの場合は「アクセスの多い記事」というタイトルに変更)を設定してみると、毎日少しず…

「平和国家」から「軍事国家」への大転換(これでいいの?)

戦争はゲームじゃない。大量虐殺です(写真は、「防衛日報デジタル」から拝借)。 「日本国憲法」の「三大原則」は、 「国民主権」 「基本的人権の尊重」 「平和主義」 「国民主権」は、残念ながら、選挙に半数が行かない国民自らが放棄している面もある。行…

戦雲高まるこの時代に必要な智恵を、先人の言葉から引用させていただきました(きなこさんのブログより)

田中角栄(ウィキペディアより)。 ヘルマン・ゲーリング(ウィキペディアより)。 「きなこさんのブログ」(最後にリンクを貼っておきます)を読んでいたら、ふたりの先人が残した興味深い引用に出会いました。 いまこの危険な時代に、わたしたちに必要な知…

DRIVE MY CAR(「聖天宮」〜「新しき村」)。

坂戸の聖天宮。 「新しき村」の入口(2019年訪問したときの写真)。 ★ Tさんから事前に「12月の4日に、坂戸の聖天宮(しょうてんぐう)を見にいくから、よければ、そのあと川越あたりで会わないか?」という電話があったので、「聖天宮も一緒に行くよ」と返…