2010-01-01から1年間の記事一覧
『男はつらいよ 純情篇』、『続男はつらいよ』を見ると、さくらの夫・博は、北海道から東京へ上京して困っているところを、朝日印刷のタコ社長に救われて、そこで働くことになった、と説明されている。 しかし、その後のシリーズを見ていくと、博の両親は、…
上映中見そびれてしまったので、DVDをレンタルしてみる。映画としては、おもしろいところと粗いところとどちらも感じた。 部活の顧問になる男の先生などは、類型的で、先の変化も見えてしまう。 書道パフォーマンスのシーンは、個人的には迫力があって、…
最近の優れた時代劇には、新鮮な魅力を感じる。この映画も、刀と刀の切り合いは、少ない。少なくも、それが見せ場ではない。 監督は、討入りのあと、大石蔵助の使命を受けて生きながらえた、武士のストイックな内面を、彫深く描くことに焦点をあてている。 …
うちの娘が広島、尾道へ旅行してきたので、尾道の風景が出ているから、ということでいっしょに見る。ところが、かんじんの娘は途中で寝てしまい、結局後半、ひとりで最後まで見ることになった。 山村聡の住む堀切駅は、ホームだけが映っている印象があったが…
この曲を最初に聴いたのは、デレク・アンド・ドミノスのアルバム『いとしのレイラ』。 でもあとで、もっと前に、20歳のエリック・クラプトンがジョン・メイオール&ブルースブレイカーズ時代に、ギタリストとして、ライブ演奏しているのを聴いて、その剃刀の…
『グラディエイター』の監督と主演が組んだ新作。弓と槍と剣で戦う戦闘が迫力ある映像で描かれる。 ちいさなころから、ロビン・フッドはなじみのある名前なのに、詳しいことをほとんど覚えていない。どういうヒーローだったのだろう、と記憶をさぐりながら、…
漂砂のうたう作者: 木内昇出版社/メーカー: 集英社発売日: 2010/09/24メディア: ハードカバー購入: 1人 クリック: 104回この商品を含むブログ (29件) を見る 著者は、木内昇(きうち・のぼり)。表題は「漂砂(ひょうさ)のうたう」と読む。 ★ 時は、明治10…
あちこちで特集やイベントが行われているみたいです。毎年のことなので、いうことも尽きているのですが、ただ、ジョン・レノンは自然死ではなく、射殺されて死んだ、ということがいつも頭から離れません。 風邪気味なので、昨日は元気なし・・・1日遅れで、…
12月4日、紅葉見物にいくか、『武士の家計簿』の初日を見にいくか、迷ったあげく、両方見ることにした。 池袋で10時30分から『武士の家計簿』を見る。 下級武士の生活を描いたものとしては、山田洋次監督『たそがれ清兵衛』や是枝裕和監督『花よりもなほ』が…
1970年にビートルズが解散してからも、4人のソロ・アルバムを買い、それぞれの新しい音楽や歩みに心を奪われ、応援もしていたが、気持ちのどこかに、もう一度この4人がいっしょに音楽をやるときがくるのでは、という期待は消えなかった。 1970年代の後半、ぼ…
ジョージ・ハリスンは、2001年11月29日に亡くなりました。あれから9年・・・早いですね。 ★
ローリング・ストーンズのギタリスト、ロニー・ウッドのニュー・アルバム。これがいま気にいっている。 ロニー・ウッドの声は、70〜80年代くらいのボブ・ディランに似て、適度な枯れ具合が、とてもいい。 サウンド全体は、年代を超えた極上のロック。こうい…
これだけ甘ったるく、センチメンタルな映画を見せられると、からだじゅうがかゆくなってくる。 この映画のファンから、こういう美しい映画が感動できなくなったのは老化の徴(しるし)ではないの・・・といわれたら、たしかに、そうなのかもしれない。 こう…
「かもめ食堂」「めがね」「プール」など、人と場所との関係をテーマにした作品を撮り続けてきたプロジェクトが、豊かな水の流れを持つ街・京都を舞台に描いた人間ドラマ。ウイスキーしか置かないバーを営むセツコ、コーヒー店を開いたタカコ、豆腐屋のハツ…
小泉堯史監督の『阿弥陀堂だより』(2002年)で、可憐な少女を演じた小西真奈美が、小さな女の子のいる若い母を演じている。 生きることに不器用な一児の母が、愚図な夫と離婚して、弁当屋開業を決意するまでの、小さな奮闘記。 倍賞美津子、岸辺一徳などの…
好きな女優のひとり、宮崎あおいが主演なので、見てみました。 でも、スジがあんまりに青臭いし、音楽が重要なポイントを占める映画なのに、そのメインテーマの音楽がわたしには、全然心に響いてこないので、退屈でした。
ジョン・レノンの少年時代というと、ぼくのようなファンは、ジョンやビートルズの伝記で読んだ、有名なエピソードばかりが頭に浮かんでしまいます。 運命が采配したようなポール・マッカートニーとの出会い・・・ポールは、酒臭いジョンの前で「トゥエンティ…
近代文学の名作を、京都を舞台にパロディー化した、パスティーシュ(原作を模倣した)小説集。もとの作品は、以下のとおり。 「山月記」(中島敦) 「藪の中」(芥川龍之介) 「走れメロス」(太宰治) 「桜の森の満開の下」(坂口安吾) 「百物語」(森鴎外…
アップするタイミングを失っていました。 ★ メタリカを、全然曲の知識のないまま見にいった。なぜ見にいったかというと、メタリカが登場したころ、「いいバンドだし、ライブを見たいな」とおもっていたら、来日がゲイリー・ムーアと重なってしまった。 その…
ブログの日付が前後します。これは、極貧荘へ空き巣がはいる3日ほど前のこと。 ★ Iさんと電話していたら、「『いこい』が改築になりますね。あの風景を見れなくなりますよ」というので、おどろいた。 このところ、東京方面をぶらぶらするようになったので、…
午前11時、仕事から帰宅。 荷物を極貧荘に置いて、午前11時半に外出。 コインランドリーで洗濯をかけ、銭湯を兼ねて通っているスポーツジムへ寄り、それから、「昼食兼一杯」を終えて、極貧荘へ戻った。 帰宅してから、ネットをひととおりチェックして、それ…
著者の読み方は、藤木TDC(フジキ・ティーディーシー)。 カバーの裏側に、こんな解説が載っている。 繁華街でも商店街でもない場所にぽつんとある鄙びた酒場。破れた赤提灯、すすけた暖簾、汚れた引き戸。一見客を突き放す閉鎖的な空気を漂わせている。 …
20年ほど前(1989年)、レニー・クラビッツのデビュー・アルバム『レット・ラヴ・ルール』を聴いて、ジョン・レノンの影響が濃厚なのに、びっくりした。 しかも、わたしの好きなジョン・レノンのソロ活動初期(1969〜1970年)の、鋭い感触が、アルバムに立ち…
先週柴又まで足をのばしながら、雨がひどくなり、予定していた矢切の渡しから舟で松戸へわたり、野菊の墓まで散歩する計画が頓挫してしまった。 今日は朝から晴れて気持ちよかった。今日も上野の立呑み「たきおか」で景気づけに一杯やってから、京成電車で柴…
弟から「あまりおもしろくないよ」といわれていたけど、見にいってみた。冒頭いきなり切腹シーンが長々とあって、いやになる。残酷なシーンはあまりくどく描写してほしくない。 筆頭老中土井を演じる平幹二朗が、主人公の島田新左衛門(役所広司)に、暴君の…
上野駅の中央改札に午前11時半、弟と待ち合わせる。この時間には、まだ雨は小降りだった。天気予報によれば、午後はだんだん本格的な雨になるという。 立呑み「たきおか」で、軽く酎ハイを飲みながら昼食。それから、京成電車で、柴又へ向う。 弟は、1ヶ月ほ…
1957年のオリジナル作品も、比較的最近見た。オリジナル作品では、劇中に登場する若者ふたりの殺人の動機が希薄で、映画じたいも、あまりおもしろいとおもわなかった。 リメイクではどこをどう修正していくのか、という関心はあったけれど・・・かなりむずか…
2003年、綿矢りさが「蹴りたい背中」で芥川賞をとったとき、19歳だった。最年少の芥川賞作家が誕生した、ということで話題になった。 『夢を与える』は、それから4年後の2007年に出版されている。現時点で、芥川賞受賞後に発表された唯一の作品らしい。 ★ 主…
山中貞雄が残した3本の映画のなかでは、『人情紙風船』、『丹下左膳 百万両の壺』とくらべると、ぼくのなかでは印象が一番薄い。 今まで2回は見ているはずなのに、筋をほとんど忘れている。記憶にあるのは、16歳の原節子の、可憐な姿だけだった。 今回も、16…
好きな女性シンガーは、ジャニス。彼女は全身でブルースを歌う。