
3月5日(木曜日)。
「ポレポレ東中野」へ、Sさんと藤原稔三(ふじわら・としぞう」監督の『ミックスモダン』を見にいく。
川越駅→東武東上線→地下鉄和光市乗換→JR池袋駅乗換→JR新宿駅乗換→総武線→東中野駅下車。
東武東上線で人身事故があったので、池袋に近づくにつれノロノロ運転。車内放送があって、「池袋へお急ぎの方は地下鉄に乗換えてください」の放送があり、和光市で地下鉄に乗り換える。
先日も何かで東京方面へいったとき人身事故でダイヤが乱れていた。車両のトラブルではない。人身事故ときくといやな気持ちになる。
「ポレポレ東中野」1階コーヒーショップで、ホットドッグとコーヒーで早い昼食(おやつ)。永井紗耶子の『木挽町のあだ討ち』読了。映画を見る前に原作を読んでしまった。
この作品、ストーリーにおもしろさの比重がかかっている。原作を先に読んで、映画がおもしろく見られるだろうか、という心配がわく。
★
お好み焼き屋を営む木内博之と園子の夫婦は、元受刑者や少年院出身者を雇用し社会復帰の手助けをしているが、1年前に元従業員が事件を起こして以来、SNSでの誹謗中傷に悩まされていた。少年院での面接で18歳の西村勇人と出会った木内夫妻は、「人生をやり直したい」と訴える彼を新入社員として採用する。勇人は真面目に働きはじめるが、ある出来事をきっかけに再び昔の仲間と連絡を取るようになり、クラブで出会ったダンサーのユキハに強くひかれていく。
(「映画.com」より)
「うわあ、いい映画。東中野まで来てよかった」そう思える中身の濃い作品だった。
映画館が遠いので見るのを迷っていた。背中を押してくれたのはkeisukeさんのブログ。名解説で、これは見ないわけにはいかない、と思わせてくれた。
keisukeさんのブログ↓
偶然が重なって物語が進行していく映画ではない。こういうことならこういう状況になるだろう、と自然にストーリーは進んでいく。ムリがない。
ほとんど知らない俳優なのに進行とともに登場人物に親しみがわいてくる。特に、元受刑者や少年院出身者の「新しい出発」を助ける、木内夫妻が魅力的。
従業員らが問題を起こしても、木内夫妻は簡単に切り捨てない。懐が深い。それでいて取り立ててヒューマニズムを強調していないのがわたしを感動させる。なんとかうまくいってほしい、と思う。
木内夫妻は子供ができなくて、不妊治療を試みている。それもみごとにストーリーにからむ。
終わりもとりたてて感動を押し付けてこない。が、見ているものは心をゆさぶられる。控えめなあと味のよさがすばらしい。こういう慎ましくあったかい映画に出会うとうれしくなってしまう。
★
午後2時を過ぎていた。何か食べようと東中野の商店街を歩いたが、たいていの食堂・レストランは昼の営業を終えている。
早稲田通りまで出た。来たバスに乗って中野駅へ出る。
中野駅のアーケードにあるラーメン屋さんに寄る。Sさんはラーメンと餃子、わたしはビールとラーメンと餃子。
これから川越まで帰る疲労感より映画の充実感が勝って、ビールがおいしかった。