かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

2008-01-01から1年間の記事一覧

1年間、お世話になりました

今日は、今年最後と思い、1年間よく通った赤羽の立呑み「いこい」で一杯やって帰りました。 あちこち散歩しながら、いろいろな立呑みや安い居酒屋へ立ち寄ったけど、やっぱり安さとうまさと渋さは「いこい」が一番でした(笑)。 ★ みなさん、今年も1年間…

安田公義監督『座頭市喧嘩旅』(1963年)

出演:勝新太郎、藤村志保 勝新太郎の当たり役、座頭市を楽しみました。 美しい娘、お美津(藤村志保)と座頭市の淡い恋を描きながら、一方で、ヤクザの二つの勢力を壊滅させるために、座頭市が活躍する。 二つの悪の勢力争いは、黒澤明の『用心棒』を彷彿さ…

五所平之助監督『女と味噌汁』(1968年)

原作:平岩弓枝 脚色:井手俊郎 出演:池内淳子、川崎敬三、田中邦衛、佐藤慶 男に身を売らない芸者、てまり(池内淳子)を中心に、彼女の周辺に生きるひとたちの交流を描いています。 芸者という職業をもっと暗く描くと、溝口健二監督の作品になってしまい…

ハル・アッシュビー監督『夜をぶっとばせ』(1983年)

今回『ザ・ローリング・ストーンズ/シャイン・ア・ライト』を見て思い出したのは、唯一これに匹敵する感動を受けた映画『レッツ・スペンド・ザ・ナイト・トゥゲザー/夜をぶっとばせ』でした。 1981年のローリング・ストーンズのライヴを記録したこの映画を、…

また幻のバンドが復活した!(ブラインド・フェイス)

知人から『クロスロード・ギター・フェスティバル 2007』のDVDを借りて、見ました。 ロバート・クレイ ジミー・ヴォーン ジョニー・ウィンター B.B.キング シェリル・クロウ ロビー・ロバートソン ジェフ・ベック など、豪華絢爛、ゲストの名演が楽しめまし…

マーティン・スコセッシ監督『ザ・ローリング・ストーンズ〜シャイン・ア・ライト』(上映中)

さすがローリング・ストーンズ! さすがマーティン・スコセッシ! ローリング・ストーンズのライヴ映像なら、これまでさんざん見てきた……と思っていたのに、何かが違う! マーティン・スコセッシは、ミック・ジャガーの、キース・リチャーズの、チャーリー・…

西川美和著、小説『ゆれる』

以前、映画を見たので、今度は小説の方を読んでみました。おもしろかったです。これが映画の原作というわけではなく、ひとつのテーマを、違う表現手段で描いてみた、という感じです。 同じひとが同一作品の映画も小説も手がけている、というのはめずらしいか…

ミミ・レダー監督『ピースメーカー』(1997年)

出演:ジョージ・クルーニー、ニコール・キッドマン 久しぶりにアメリカのアクション映画を見ました。アクション映画のニコール・キッドマンって、はじめて見たような気がします。 核爆弾のタイム・スイッチをはずすために、必死になっているキッドマンの表…

川越のインターネットがつながらなくっています。

いま、雑用に追われて、極貧荘と川越を行ったり来たり、しています。しかも、川越のパソコンの調子がおかしく、ネットがつながりません。サポート・センターとやりとりすれば簡単に回復するのかもしれませんが、そのゆとりがない状態です。みなさんを訪問す…

ジョン・レノン、最後のライヴ映像

ジョンが40歳で殺害されたとき、ぼくは31歳。それがジョンは40歳のままで<永遠>になり、ぼくは、いま59歳で生きています。 そして、殺人者・マーク・デヴィッド・チャップマンも53歳、現在も生きています。 ★ 1975年、ジョン・レノンの最後のライヴ・ショ…

なかなかコメントできなくてすみません

この1週間ほど雑用に追われています。一段落したら、ブログに復帰します。みなさんへのコメントも、また訪問もできず申し訳ありません。 ああ、今日も極貧荘に冷たい雨が降る……。

昔の仲間、O、Y、Tと新宿で飲む(12月6日)

■最初は<O>と立呑み「たきおか」。 11時に上野で、昔の仲間<O>(オリーブマニア女史)と会う。予定では、不忍池の紅葉を見物して、渋谷の映画館で、単館上映の『BOYA』(2007年、イギリス映画)を見る予定だったが、立呑み「たきおか」へ寄って、あっけ…

本土寺の紅葉と我孫子(12月1日)

仕事明け、どこへ紅葉を見にいくか迷っていたら、Dさんが、 「昨日ばあさんを連れて本土寺へいきましたけど、きれいでしたよ」というので、 急遽、本土寺へいくことにする。 本土寺は、2年前にも、ringoさんとringoさんのお弟子さんたちのキルト展を、柏ま…

森一生監督『敵中横断三百里』(1957年)

原作:山中峯太郎 脚本:黒澤明、小国英雄 出演:菅原謙二、北原義郎、高松英郎 日露戦争末期、兵力も物資も底を尽きかけた日本軍は、追い詰められていた。最後の決戦地として、ロシアが兵力を集めているのが、鉄嶺なのか奉天なのか。 兵力を2つに割くゆと…

島耕二監督『銀座カンカン娘』(1949年)

脚本:中田晴康、山本嘉次郎 音楽:服部良一 出演:高峰秀子、笠置シヅ子、灰田勝彦、岸井明、古今亭志ん生、浦辺粂子 ミュージカルというより、明るい歌謡映画でした。 ぼくは、強度のミュージカル・アレルギーで、その作品がミュージカルだというだけで、…

木下恵介監督『日本の悲劇』(1953年)

脚本:木下恵介 出演:望月優子、桂木洋子、田浦正巳、上原謙、高杉早苗 戦争未亡人の春子(望月優子)は、女手ひとつ、戦後のあらゆる苦労を重ねながら、二人の子供のために働いてきた。いかに身を落としても、それは生活のためであり、子供のためであった…

奥田瑛二監督『長い散歩』(2006年)

企画・原案 : 奥田瑛二 脚本 : 桃山さくら 、 山室有紀子 出演 : 緒形拳、 杉浦花菜 、 高岡早紀 、 松田翔太 家庭を顧みず、実の娘に絶縁された初老の男(緒形拳)と、いまなお母から虐待され続けている少女(杉浦花菜)の、<小さな旅>を描いたもの。…

成田山新勝寺へ紅葉を見にいく(11月27日)

朝雨が降っていたが、予定通り強行することにする。職場のある京成関屋から各駅に乗り、高砂で20分待って、特急の「成田空港行き」に乗り換える。 11時過ぎに京成成田駅へ着いた。 JR成田駅の観光案内所で観光用の地図をもらい、まっすぐ参道を歩く。先日来…

1969年のビートルズと<恋人たち>!

あのころ、愛くるしいパティ・ボイドは、ぼくらが想うジョージの恋人にぴったりでした。 まさに、理想のカップルの誕生! このプロモを見ても、あのころの熱くて甘い気持ちがよみがえります。 でも、しかし、<愛は不滅>ではありませんでした(笑)。 ★ ○「…

ジョージ・ハリスンの「アンプラグド・ライヴ」(追悼企画その3)

先日、ジョージのアンプラグド・ライヴを聴いてみたい、と思い、ポール・サイモンとジョージが共演した映像を2曲アップしてみました。自分でいうのもなんですけど、よかったですね(笑)。 今回は、さらに、ジョージの弾き語り、もしくは、シンプルなラフ・…

志賀直哉の奈良時代

志賀直哉は、1925(大正14)年、京都の山科から、奈良市幸町に越してきた。幸町では4年暮らし、1929年、上高畑へ転居する。 1929年4月に竣工した志賀直哉自らが設計したとされる和洋中折衷住宅。 モダンな食堂兼娯楽室とサンルームと庭園を備え、多くの文人…

[日本映画」[音楽]映画とライヴで過した1日(11月16日)

■滝田洋二郎監督『おくりびと』(上映中) 12時30分より、浦和で『おくりびと』を見る。前から見たかったのに見そびれていて、そろそろロード・ショーも終わってしまうのではないか、とあわてて見にいった。 予想していた通りの優れた作品。時々笑わせながら…

ミッチ・ミッチェル61歳の死

無料で配信される「BEA-MAIL」を見ていたら、こんな記事をみつけました。もう、みなさん知っていることでしょうが、ぼくははじめて知っておどろきました。 ▲ミッチ・ミッチェル ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスのドラマーをつとめたミッチ・ミッチェ…

新文芸座の川島雄三監督特集へいく

今日はやらなければならないこともあるので、まっすぐ極貧荘へ帰る予定でしたが、そういうときに限って、池袋から乗る東武東上線が、柳瀬川駅付近で起きた、電車と乗用車の接触事故により、不通。 復興の見通しは当分ない、との放送で、いったん乗った電車を…

今夜は、ザ・フーを見てきます。

2004年、横浜で見て以来、もう一度見たいとおもっていました。 ピート・タウンゼント、ロジャー・ダルトリーの元気な姿を見られるのもうれしいのですが、われらが「ビートルズ探検隊」の一員としては、現在のザ・フーをよみがえらせたともいえる、ザック・ス…

山下敦弘(やました・のぶひろ)傑作短編集

8mmや16mmなどの短編が、以下のとおり、5編収録されています。 ■「夏に似た夜」(1996年)8mm作品。上映時間10分。 若い営業マンが、飛び込み営業をする。マンションの一室にある小さな会社の中に案内されるが、案内人の女や、営業マンの相手をする、その会…

ジョン・フォード監督『駅馬車』(1939年)

ジョン・ウェイン主演の『駅馬車』を、久しぶりに見ました。小・中学生のころは、テレビで放映する西部劇を好きだったせいか、映画でも西部劇をよく見ました。 『駅馬車』、『真昼の決闘』、『荒野の決闘』、『誇り高き男』なんて、ハラハラしながら、熱心に…

松岡錠司監督『さよなら、クロ』(2003年)

出演:妻夫木聡、伊藤歩 シナリオを先に読んで見る。 1960年代の話。飼い主を失った真っ黒な犬が、長野県のある高校へやってくる。犬は、学園祭の仮装行列に<西郷さんの愛犬>として出演し、学校の注目を浴びる。雑種犬だったが、人の心がわかるかのように…

ジョージ・ハリスンを追悼して〜その2

ジョージ・ハリスンの曲は、アコスティック・サウンドで演奏したらきれいだろうなあ、とおもう曲がたくさんあります。 『ビートルズ・アンソロジー』で、ジョージがひとりアコスティック・ギターで弾く「ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープス」…

溝口健二監督『お遊さま』(1951年)

[rakuten:softya:10002142:image] 原作:谷崎潤一郎 脚色:依田義賢 撮影:宮川一夫 美術:水谷浩 出演:田中絹代、乙羽信子、堀雄二 日本の家屋、庭園、美しい着物、やわらかな気品に満ちた関西弁。溝口健二監督と撮影の宮川一夫と美術の水谷浩が、その優れ…