かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

2006-01-01から1年間の記事一覧

クリント・イーストウッド監督『硫黄島からの手紙』(2006年アメリカ)

これって、アメリカ映画なの? というくらい外国映画であることを忘れてしまいます。主な出演者は全部日本人の俳優、話も硫黄島に配属された日本人兵士たちの物語、もちろん、全編日本語、なんだかふしぎです。 むかし外国映画に出てくる日本って、日本人か…

山田洋次監督『武士の一分』

山田洋次監督の時代劇三部作の最後。前の二作は、安定したおもしろさを持っていたので、今回も見てまいりました。 山田洋次監督の時代劇は、武士の日常のようなものを、丁寧に描いて見せてくれます。『たそがれ清兵衛』で、テキパキとたすきをかける宮沢りえ…

パトリス・ルコント監督『親密すぎるうちあけ話』(2004年フランス映画)

ひょんなことから税理士を精神分析医と思い込み、赤裸々な夫婦生活を告白する女性と、成り行きのまま精神分析医を演じる男のゆらめく感情の軌跡がミステリアスな語り口で綴られる大人の愛の物語。 (略) パリのとあるビルの一室にオフィスを構える孤独な税…

しばらく更新を休んでおりましたが……

休憩中も、みなさんコメントをありがとうございました。コメントにお答えすることができずすみませんでした。これから少しずつ復帰させていただきます。 また006年いっぱいで終了する「ビートルズ探検隊」の投稿を中心にいたしますので、飛び飛びの更新にな…

いざ、柏へ!(12月2日)

本土寺の紅葉が見ごろ 北小金駅を下車、長い参道を缶チューハイを飲みながら、本土寺へ向う。本土寺は以前あじさいの季節に来たことがある。その時は小雨が降って、荷物が重たかったが、今日は気持ちよく晴れている。 境内へはいると、ちょうど紅葉の見ごろ…

ジョン・レノンの命日です(携帯から)

26回目の12月8日がやってきました。今『ラヴ』の「ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンド」がかかっています。ジョンの歌うビートルズの「ツイスト・アンド・シャウト」がロック初体験でした。

不覚にも涙が出てしまいました

チャン・ヤン監督『胡同〈フートン〉のひまわり』(2005年中国) 文革によって断たれた画家の夢を息子に託す父親と、そんな父親に反発しながらも同じ道を歩み始める息子の30年に渡る愛憎の日々を描く感動ドラマ。監督は「こころの湯」のチャン・ヤン。 1976年…

倉田均監督『佐賀のがばいばあちゃん』(2005年)

こちらも、おもしろい作品でした。現在、昭和30年代に日本のこころの故郷を求めるような傾向がありますが、この作品もその範疇にはいるとおもいます。新しい日本映画、いい作品がおおいですね。もっと詳細にご紹介したいのですが、時間がないので、簡単に記…

今日はジョージ・ハリスンの亡くなった日

彼の精神性の高い音楽が好きでした。ジョージが亡くなって、とてもさびしいです。 改めて、ジョージを追悼いたします。

クリント・イーストウッド監督『父親たちの星条旗』(2006年)

「ミスティック・リバー」「ミリオンダラー・ベイビー」の巨匠クリント・イーストウッド監督が、太平洋戦争で壮絶を極めた硫黄島での戦いを、アメリカ側、日本側それぞれの視点から描く2部作の第1弾。硫黄島の擂鉢山に星条旗を掲げる6名の兵士を写した有…

エリック・クラプトンのコンサートを見てきました(11月20日)

時間がないので、簡単に書いておきます。 11月20日、日本武道館のエリック・クラプトン・コンサートは、今回バック・メンバーを一新しているせいか、かなりヘヴィ・メタルで、おもしろかったです。とにかく、こういうヘヴィなサウンドをエリック・クラプトン…

あの町この町に名画座があった

数日前に田沢竜次著『東京名画座グラフィティ』という新書本を読みました。タイトル通り、むかし東京のあちこちにあった名画座の思い出話です。 ぼくが名画座に通うキッカケになったのは、これもビートルズで、1964年にロード・ショー公開された『ビートルズ…

テリー・ギリアム監督『ローズ・イン・タイドランド』(2005年イギリス・カナダ合作映画)

以前この監督の『ブラザーズ・グリム』を見ましたが、特撮好きなわたしでも、どうも幻想度といい、お話といい中途半端な印象でした。が、今回の『ローズ・イン・タイドランド』はむしろハッキリ退屈でした。テリー・ギリアム版『不思議の国のアリス』と宣伝…

ジャンニ・アメリオ監督『家の鍵』(2004年イタリア映画)

これはよかったです。じわじわと感動が迫ってきました。 19歳のときに、恋人が妊娠。しかも出産で恋人は死に、子どもは障害をもって生まれます。ショックから育児を放棄して逃げてしまった主人公ですが、15年ぶりに自分の子どもと再会します。 歩行も不自由…

「ギンレイホール」、そして立ち飲み「たきおか」へ(11月19日)

久しぶりの映画館、ということでもないのですが、なんだかそんな気がしました。最近は、季節がいいので、休日は外をぶらぶら歩くことがおおくなっています。あと、立ち飲み屋さんですね(笑) しかし、やっぱり映画館の暗がりは大好き。 「お酒を控えて、映…

高見順『死の淵より』

自分の体の中に、死の病がとりついてしまったら? その恐怖と闘った高見順の詩集『死の淵より』は、読むのがつらい作品です。死にとりつかれた理不尽さと恐怖。高見順の苦しみ。 ■汽車は二度と来ない わずかばかりの黙りこくった客を ぬぐい去るように全部乗…

電車から富士山が見えた!

【絵】:葛飾北斎の富士 今朝、早朝の東武東上線に乗って、うとうとしながら、携帯音楽プレイヤーでデヴィッド・ボウイを聴いていたら、隣りと向かいの座席の女性たち(60代〜70代)から、「あら、富士山よ。ほら」「ほんと、きれいねえ」という声がして、思…

中村高寛監督『ヨコハマメリー』(2005年)

純白のドレスと白い化粧をして、横浜の街角に立つ老婆“ハマのメリーさん”。終戦直後から50年近く、背骨が曲がっても娼婦として生きてきた彼女の存在は、横浜で生まれ育った人ならば誰もが聞いたことのあるものだった。しかし、95年の冬にメリーさんは横浜か…

11月4日、またもや立ち飲みの「たきおか」へ!

【写真】:明るいうちからにぎわう上野「たきおか」周辺 朝仕事が終って早朝5時に、仕事仲間2人と赤坂の300円均一の居酒屋へいく。ここはお酒もつまみも全部300円。生ビールとチュウハイで、カンパイ! 朝酒はうまい(笑)。 6時半まで飲んで、そのまま上野…

11月5日、いざ筑波山へ!(笑)

牛久に住む息子のNへ届け物があるついでに、筑波山へいくことにする。できれば、山の上で紅葉を見たい。 朝7時過ぎ川越を出発→富士見有料道路→戸田西外環→常磐道で「土浦北」下車。渋滞に巻き込まれるのがいやなので、珍しく有料道路を奮発(笑)。おかげで…

ザ・フー、24年ぶりのスタジオ・アルバム

リンゴ・スターの息子、ザック・スターキーをドラマーにくわえたザ・フーの待望のニュー・アルバム『エンドレス・ワイアー』が今日アマゾンから家に届きました。 いつ出るか出るかと待っていましたが、ほんとに出ましたねえ(笑)。これから2,3日ゆっくり聴…

溝口健二監督の2本

■『新平家物語』(1955)[DVD] 溝口作品としては珍しいカラー作品。平安京が美しいセットで再現され、道を牛車がのしのしとあるいていく。まさに平安絵巻を見るような豪華さです。平清盛(市川雷蔵)の父忠盛(大矢市次郎)は、朝廷の命を受けて海賊征伐を果…

2006年『フジロック・フェスティバル』

「ビートルズ探検隊」のRICK4001さんの提供で、今年の夏のロック祭典『フジロック・フェスティバル』を見ることができました。夏からこのラインアップは気になっていましたが、富士まで行くのはなかなか実現がむずかしいので、指をくわえておりました。今週…