かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

読書

ボブ・ディラン「戦争の親玉」〜 積み残しの映画『アラビアンナイト 三千年の願い』。

アコスティック・ギターとハーモニカで、プロテスト・ソングを歌っていたころのボブ・ディラン。 北中正和氏の『ボブ・ディラン』を読みはじめました。ボブ・ディランのことを考えたり、音楽を聴いたりするよい刺激になっています。 ボブ・ディラン(新潮新…

西武園ゆうえんち(昭和の商店街) 〜 村山由佳『放蕩記』(3月5日)。

怖かった「夕陽館」の「ゴジラ・ザ・ライド」。 3月3日は妻の誕生日。娘の家へ夕飯に呼ばれて、双子たちとケーキを食べてきたらしい。そこで、3月5日にみんなで「西武園ゆうえんち」へ行くことを決めてきた。 3月5日㈰。曇り時々晴れ。 6人乗りのクル…

実篤が実践したユートピアの昔と今〜南邦和著『実篤、夢の共鳴(レゾナンス)ーー100年目の理想郷(ユートピア)』を読む。

実篤、夢の共鳴(レゾナンス)――100年目の理想郷(ユートピア):「新しき村」と武者小路文学の地平(22世紀アート)作者:南 邦和22世紀アートAmazon ーーこの道より我を生かす道なしこの道を歩くーー それが新しき村/人間の誠意が生きる処/人間の真…

「つげ義春と調布」展を見にいく(1月18日)。

1月18日㈬。晴れ。 Tさんと調布で待ち合わせ、「つげ義春と調布」展を見にいく。 もともとひとりで行くつもりでいたけれど、別件でTさんから電話があり、「調布へ『つげ義春展』を見にいく」と話したら「いっしょに行く」といってくれた。 Tさんが住んでいる…

三鷹の禅林寺へ太宰治のお墓参り(12月7日)。

太宰治。「家庭の幸福は諸悪の根源?」。 山崎ナオコーラ著『文豪お墓まいり記』という本を読んでいたら、三鷹の禅林寺へ太宰治のお墓参りへいったことが書いてあった。 次に散歩をするときに、わたしも三鷹へいってみようとおもっていた。 ★ 12月7日㈬。 …

松村雄策著『僕の樹には誰もいない』を読む。(追記、松村雄策と小林信彦のビートルズ論争について)

みほーさんから、ブログのコメントで「松村さんの本が出ましたね」と教えてもらった。で、さっそくAmazonから取り寄せて読む(Kindle版がなく、久しぶりメガネをして紙の本で)。 雑誌「ロッキングオン」に連載したものなので、半分以上は読んだ記憶がある。…

ブレイディみかこ著『ワールドサイドをほっつき歩け』からの抜き書き。

★ ブレイディみかこ著『ワイルドをほっつき歩け』のなかに、イギリスでも新自由主義が進んで、国民が医療制度の問題で苦しんでいる‥‥そんな話が出てくる。 「緊縮財政」で、政府が国民におカネを出さない。そのしわよせが、医療制度にも反映されている。 以…

「昭和のアパート」に迷い込んだ犬(『犬がいた季節』を読んで思い出したこと)。

わたしが出会った犬は、こんなにハンサムではなかったかも(フリー素材を拝借)。 伊吹有喜著『犬がいた季節』。 はじめに、つるひめさんが紹介してくれて、次にそれを読んだよんばばさんが、感想をブログにアップしてくれた。 tsuruhime-beat.hatenablog.co…

『自民党の改憲草案で憲法はどう変わる?』

増補版 赤ペンチェック 自民党憲法改正草案作者:伊藤 真大月書店Amazonこれは以前わたしが読んだ本。 お盆休みにむかしの知人から「●●ちゃんは、憲法改正をどうおもってる? ぼくはどちらかというと賛成なんだけど」というメールをもらって、びっくりした。 …

ブレイディみかこ著『僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー①②』を読む。

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(新潮文庫)作者:ブレイディみかこ新潮社Amazon ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2作者:ブレイディ みかこ新潮社Amazon おもしろいので、①と②を続けて読んだ。 アイルランド人の夫と結婚したみかこ…

森井勇佑監督『こちらあみ子』 〜 鮫島浩著『朝日新聞政治部』(7月27日)。

映画『こちらあみ子』。 7月27日(水)、快晴。暑い。 久しぶり新宿駅東口の地下にある「ベルク」へ寄る。カレーとコーヒーのセット。 「新宿武蔵野館」は、新宿駅から地下を通って直通で行けるので、こういう暑い日は助かる。 水曜日は「サービスデイ」。映…

祝・つげ義春の新刊『つげ義春 名作原画とフランス紀行』。

じつはまだ参議院選挙中の話。 Rさんから、 「つげ義春の本が出たの知ってますか?」という連絡をもらった。 「何、知らない!!」 つげ義春の本は新しく出る、といっても、過去出たものを表紙を変えたりして、新しい本のように出版されることがある。わたし…

読書メモ:斉加尚代著『何が記者を殺すのか』。

何が記者を殺すのか 大阪発ドキュメンタリーの現場から (集英社新書)作者:斉加尚代集英社Amazon 斉加尚代(さいか・ひさよ)さんは、毎日放送のテレビ・ディレクター。最近公開されて話題を呼んだ映画『教育と愛国』の監督。 それ以前、斉加尚代氏は、2012年…

漱石山房記念館へいく(Tさんと)(6月18日)。

漱石山房記念館(新宿観光振興協会より拝借)。 6月18日土曜日。晴れ。 早稲田の「漱石山房記念館」で、Tさんと待ち合わせる。午後2時の集合より早く着いたら、先にTさんが来ていた。 漱石終焉の地に「漱石山房記念館」ができてから(2017年9月24日オープン…

佐高信著『反・憲法改正論」 〜 渡辺謙作監督『はい、泳げません』(6月11日)。

6月11日(土)。 妻と川越駅で待合わせ、「ウニクス南古谷」へ、渡辺謙作監督、長谷川博己(はせがわ・ひろき)主演『はい、泳げません』を見にいく。 少し早く着いたので、妻はショッピング・モールへ、わたしは映画館の近くのコーヒー・ショップでコーヒー…

橘川幸夫著『ロッキング・オンの時代』〜中川龍太郎監督『やがて海へと届く』(4月2日)。

4月2日(土)、晴れ。「池袋HUMAXシネマズ」へ、中川龍太郎監督、岸井ゆきの・浜辺美波主演の『やがて海へと届く』を見にいく。 早めに着いたので、近くの「ルノアール」で、コーヒーとモーニングのトースト。 橘川幸夫著『ロッキング・オンの時代』の続き…

現実なら不道徳だけれど、小説なら許される。それが文学を読むたのしみかもしれない(山本文緒『眠れるラプンツェル』〜田山花袋『少女病』)

眠れるラプンツェル (角川文庫)作者:山本 文緒KADOKAWAAmazon 3月9日、水曜日。 「新宿武蔵野館」へ、『マヤの秘密』(ユバル・アドラー監督)と『愛なのに』(脚本:今泉力哉、監督:城定秀夫)を見にいく(ひさしぶりのダブルヘッダー)。 ★ 上映まで40分…

内田百閒「サラサーテの盤」と映画化された鈴木清順監督の映画『ツゴイネルワイゼン』。

12月16日(水)。 「イオンシネマ板橋」へ、松居大悟脚本・監督『ちょっと思い出しただけ』を見にいく(この映画の話は後日に)。 12時55分上映まで、「コメダ珈琲店」で、コーヒーとトーストの軽い昼食。1時間30分ほどタブレットで本を読む。 読んだのは、…

上原善広著『橋下徹研究』〜岸善幸監督、有村架純主演『前科者』(2月11日)。

2月11日(金)、晴れ。 はじめて「TOHOシネマららぽーと富士見」へ、岸善幸監督、有村架純主演の『前科者』を見にいく。 川越の家からクルマで30分くらいのところ。 早めに着いたのでチケットを発券して、妻とそれぞれに分け、いったん別れる。わたしは、空…

白井聡著『戦後政治を終わらせる 永続敗戦の、その先へ』②〜映画『ハウス・オブ・グッチ』(1月19日)。

映画『ハウス・オブ・グッチ』。左端はアル・パチーノ。ひさしぶりに見た。 1月19日(水)。 「イオンシネマ板橋」へリドリー・スコット監督の『ハウス・オブ・グッチ』を見にいく。 少しアパートを早く出て、「コメダ珈琲店」による。コーヒーとモーニング…

白井聡著『戦後政治を終わらせる』〜映画『クライ・マッチョ』(1月15日)。

1月15日(土)、晴れ。 「イオンシネマ板橋」へ、クリント・イーストウッド監督・主演の映画『クライ・マッチョ』を見にいく。 早めにアパートを出た。 「コメダ珈琲」で、大きいサイズのブラック・コーヒーとモーニング・セット。 白井聡著『戦後政治を終わ…

2021年の積み残し②・・・山本文緒『自転しながら好転する』〜韓国映画『雨とあなたの物語』(12月29日)

12月29日(水)、晴れ。 新宿三丁目の「シネマート新宿」へ、韓国映画『雨とあなたの物語』(チョ・ジンモ監督)を見にいく。2021年、最後に映画館で見る作品になりそう。 早く着いたので、隣りの「ルノアール」でコーヒーとモーニングセット。山本文緒の『…

北中正和著『ビートルズ』〜映画『パーフェクト・ケア』(12月18日)。

12月18日(土)、晴れ。 新宿ピカデリーへ、J.ブレイクソン監督、ロザムンド・バイク主演の『パーフェクト・ケア』を見にいく。 午前11時の上映まで時間があったので、靖国通りを挟んだ向かいの喫茶「ルノアール」でコーヒーとモーニングセット。 北中正和著…

山本文緒著『ブルーもしくはブルー』を読む。

ブルーもしくはブルー (角川文庫)作者:山本 文緒KADOKAWAAmazon Kindle版で読む。 蒼子は、高収入の都会的な男性・佐々木と、料理屋の板前さんで蒼子に結婚を申し込んできた河見と、どちらと結婚するか迷っていた。 河見から、郷里の福岡に帰るので一緒にき…

Tさんと会い、いっしょに「武者小路実篤記念館」へいく(10月27日)。

武者小路実篤記念館。 実篤公園。 見た映画を、忘れないうちにブログに書き残しておきたいのですが、それを日付順にやっていると、どんどん実際の日付と書く日付がかけ離れていくので、今回は順番を無視して、きのうのことを。 10月27日(水)、曇り。 「比…

川本三郎著『成瀬巳喜男 映画の面影』〜成瀬巳喜男監督『おかあさん』。

成瀬巳喜男監督『おかあさん』。左から香川京子、田中絹代。 川本三郎さんが書いた『成瀬巳喜男 映画の面影』が電子書籍になったので再読してみる。成瀬巳喜男はわたしのいちばん好きな映画監督だけれど、この監督の魅力を深堀りして教えてくれたのは、川本…

ジョージ・オーウェル『動物農場』とボブ・ディラン「マギー農場」。

1975年秋の「ローリング・サンダー・レヴュー」ライブでのディラン。顔を白く塗っている。あとでアップする1976年春のものとは装いがちがう。 ★ ひさしぶりにオーウェルの『動物農場』を読んでみる。この寓話小説はむかし英語の教科書に出ていたような気がす…

志賀直哉と奈良(以前に書いたものの焼き直し)。

1枚の古い写真(奈良・志賀直哉旧居を訪問した1枚)からなかなか気持ちが切り換えられず、奈良時代の志賀直哉を追想してしばしの時間を過ごしました。 ★ 東京から遠く、文壇の雑事から離れ、志賀直哉は、奈良の古美術や、時代を超えた美しい風物を日々楽しん…

古い写真を見ていたら、奈良・志賀直哉旧居の写真が出てきた。

わたしが訪れたときの「奈良・志賀直哉旧居」の写真が出てきた。今年41歳になった息子がまだ小学生のようだ。ブログも日記も書いていないころなので、何年だかハッキリしない。息子は、志賀直哉旧居でさかんにトンボやセミをとっていたので、季節は夏でした。

映画『名も無い日』〜小説『麦本三歩の好きなもの』〜鶴ヶ島の「Izakaya たくと」(6月12日)。

日付が少し前へもどります。 6月12日(土)、晴れ。 朝、「イオンシネマ板橋」へ、日比遊一監督の『名も無い日』を見にいく。見にいった動機は、永瀬正敏とオダギリジョーの共演。 おもしろい組み合わせだとおもったのだが、、、 ★ www.youtube.com この映画…