かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

廣木隆一監督『ヴァイブレータ』(2003年)

原作:赤坂真理 脚色:荒井晴彦 出演:寺島しのぶ、大森南朋 2003年のシナリオを集めた本に、山下敦弘監督の『ばかの箱舟』がはいっていたので、図書館で借りてきて読む。そのなかに、この『ヴァイブレータ』も収録されていた。シナリオを読み、それから、映…

里見弴と内田百閒

里見弴は、半角で「弴」と書けば「弴」と漢字が変換され、内田百閒は、「百閒」と半角で書けば、「百閒」となるようです。 このうれしい情報を、こちらのサイトで知りました。漢字が正しく変換されない長年の問題が解決され、す…

近代文学館の「志賀直哉をめぐる人々展」を見る(10月30日)

個人タクシーの模擬試験を受けに、井の頭線の東大駒場前駅へいく。受付開始の14時まで1時間ほど時間があったので、散歩をかねて、近代文学館へ。 そこで、、、 まったく偶然だが、「志賀直哉をめぐる人々展」をやっていた。模擬試験がこの駅であった幸運をよ…

川島雄三監督『洲崎パラダイス・赤信号』(1956年)

原作:芝木好子 脚色:井手俊郎、寺田信義 出演:新珠三千代、三橋達也 東京のことをよく知らないので、洲崎とはどこのことなのかわからないまま映画を見ていましたが、「ウィキペディア」で調べてみると、、、 洲崎(すさき)は、東京都江東区東陽付近の旧…

ちょっと酔ってしまってすみません。

先日見た、川島雄三監督の『洲崎パラダイス・赤信号』は、すごくよかったです。川島雄三作品のなかで、指折りのものだとおもいました。いま、その感想を書きたいのですが、酔って頭が働きません(笑)。 それで、いただいたコメントの御返事も、またみなさん…

川本三郎「物哀しさの詩情」(つげ義春論)

川本三郎の単行本『青の幻影』に収録。 「つげ義春の人と作品」を川本さんが的確に説明してくれる。 目立つことを極端に嫌うつげ義春にとっては、時代から取り残されてしまったような場末の裏通りや路地は、むしろ身を隠すのに心地いい場所である。やるせな…

川越祭り(10月19日)

1週間ぶりに川越へ帰る。 ちょうど、この日は川越祭りで、先日見た、佐原のお祭りの映像が頭にあったので、駅前で一杯飲んでから、家とは反対方向の、街の中心へ歩いてみる。 本川越駅のあたりは、露店が並び、若い見物客であふれていた。彼らは、何か食べた…

千葉県佐原市を歩く(10月16日)

仕事明け、天気があんまりいいので、千葉県の佐原市へいってみることにする。 会社のある京成関屋駅から京成線の特急で成田駅まで約1時間。ここでJR成田線に乗換えるため、駅を出て、駅の周辺を少し歩いた。成田山新勝寺は、佐原からの帰りにでも寄ってみる…

木下恵介監督『笛吹川』(1960年)

原作:深沢七郎 脚色:木下恵介 出演:田村高廣、高峰秀子 ★★★ 戦国時代、甲斐の国。 笛吹川にかかる木橋のそばに、藁葺屋根の貧しい一軒の百姓家がある。 彼らの息子は、侍の出世を夢見、武田晴信のもとへ出仕し、やがて討ち死にする。 晴信は、信玄となり…

木村恵吾監督『初春狸御殿』(1959年)

脚本:木村恵吾 出演:若尾文子、市川雷蔵、勝新太郎ほか 鈴木清順監督『オペレッタ狸御殿』ではありません。しかし、おもしろさは、圧倒的に木村恵吾監督の『初春狸御殿』に軍配があがります。 絢爛豪華、次々変化するセットの美しさ、歌い踊る女性たちの、…

行田の忍城と吹上のコスモス畑へ寄る(10月12日)

10月11日夜。熊谷の「鈴なり」で弟夫妻とあう。 いつも参加してくれる、SFファンのYさんにも声をかけてあったが、最近医者から「アルコール禁止宣言」が出たそうで、今回は不参加。明るくSFで哲学を語るYさんのいないのは、寂しい。Yさんは、わたしたちの…

コメントの御返事や訪問ができなくてすみません

10月13日は、パソコンに向かう時間がとれそうなので、みなさんのブログへ訪問したり、コメントの御返事をしようとおもいます。不在のなか、たくさんのコメントありがとうございます。

赤羽の旧岩淵水門を散歩する(10月7日)

朝、赤羽の立呑み「いこい」へ向いながら、このまま朝から酒を飲んでしまうのは惜しいような気がした。 そこで以前「いこい」で飲んでから、行こうと思って道に迷い、ついにたどりつけなかった、荒川の旧岩淵水門まで歩いてみることにする。 赤羽駅から20分…

10月3日、従妹と鎌倉を歩く

逗子の伯父さんの全快祝いを兼ねて、叔母、従妹、弟、わたしで、伯父の家へ泊まる約束をしていた。 到着は、みんなバラバラなので、わたしは、上野から従妹と行くことにした。 上野駅の中央改札に10時、従妹と会う。そこから、東京駅へいき、横須賀線へ乗り…

ジョン・レノン68歳(10月9日)〜ビートルズ編

伝説と虚飾にまみれたジョン・レノンではなく、愛と平和の伝道師でもない、<素>のままのジョン・レノンを追想しましょう。 ★★★ アンナ(1963年) ○23歳にして、この声だものなあ。ソウル・シンガー、アーサー・アレキサンダーのカバー。ジョンのヴォーカル…