かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

山田太一脚本『遠まわりの雨』

山田太一脚本、主演が夏川結衣と渡辺謙、というだけでも見逃せない。そしてやっぱり、見てよかったです。 小さな工場のおかみを演じる夏川結衣は、生活感あふれる中小企業の経営者のおかみさんそのものなのに、むかしの恋人である渡辺謙が登場すると、美しい…

熊澤尚人監督『おと・な・り』(2009年)

tougyouさんもjinkan_mizuhoさんもおもしろい、という感想を書かれていたので楽しみに見ました。主役の岡田准一、麻生久美子がよかったです。麻生久美子は、映画を見るたびに「いいなあ」と感じています。 ただ脇役の二人は、もう一歩でした。岡田准一の家へ…

「黒澤明、生誕100年」の特集記事を読む

雑誌「一個人」の特集が、「生誕100年、黒澤明全30作品を完全鑑賞」。 95%が黒澤明の特集なので買う。新しく知るようなことはなかったが、豊富な写真とともに、黒澤明の数々の名画の解説を読んでいると、強烈に刺激されて、もう一度全作品を見直してみたい…

斉藤明美著『高峰秀子の流儀』を読む

一貫して「女優という仕事」が嫌いだったという、高峰秀子の近況が、詳しく描かれている。 斉藤明美さんの本で読んだのは、『高峰秀子の捨てられない荷物』が最初で、これは2冊目。どちらも、おもしろい。高峰秀子のファンにはたまらない本である。 著者は…

三木聡監督『亀は意外と速く泳ぐ』(2005年)

この映画で、三木聡(みき・さとし)監督の映画を見るのは、4本目。『インスタント沼』、『転々』はおもしろく、『図鑑に載っていない虫』は、笑いがえげつなくて、最後まで見れませんでした。 で、今回見た『亀は意外と・・・』ですけど、おもしろかったで…

レッド・ツェッペリン「永遠の詩」

●読み方は、「永遠(とわ)の詩(うた)」 ★ 「rockin'on Books」の『LED ZEPPELIN〜不滅の金字塔 レッド・ツェッペリン、その神話のすべて』という本を読んでいたら、むしょうにレッド・ツェッペリンが聴きたくなって、この数日クルマのなかで、彼らの全ア…

早朝の越生梅林(3月14日)

前の晩早く寝たので、早朝5時頃目が覚めた。インターネットを見ていると、家人も起きてきたので、越生までドライブにいくことにする。川越から越生までは、早朝ですいていると30分ほど。 梅の季節は終わったのでは、とおもっていたが、まだ十分咲いていた。 …

豪徳寺、経堂、下高井戸を歩く(3月13日)

最近運動不足が続いて、体重が加速している。先日娘から、「どうしたの、そのお腹!」と、露骨にいわれた。たしかに、腹がぽこっと膨らんでいる。これは歩かなければいけない、とおもった。 ★ 仕事あけ、アラームをつけずに寝ていたら、起床が11時半になる。…

三木聡監督『転々』(2007年)

『インスタント沼』が、予期せぬ収穫だったので、久しぶり監督そのひとに興味をもつ。『転々』も、三木聡監督の作品。 三浦友和とオダギリ・ジョーが冴えないいでたちで、井の頭公園から霞ヶ関まで歩く、という、「えっ、それで映画になるのですか、しかし」…

熊坂出監督『パーク アンド ラブホテル』(2008年)

くたびれかかったラブホテルを経営している艶子。ホテルの屋上には、小さな公園があり、町の人々に解放していた。とっつきにくく、無愛想な艶子であるが、公園はいつも老人や子供たちで賑わい、夕暮れ時に子供たちを家に帰すのに一苦労するほどだった。その…

キャスリン・ビグロー監督『ハートロッカー』(上映中)

おおかたの予想を裏切り、『ハートロッカー』が、大作の『アバター』を破ってアカデミー賞作品賞をとった、ということを聞いて、もとがミーハーなので、俄然その作品が見たくなりました(笑)。 『アバター』は『アバター』でおもしろかったし、こういう傾向…

三木聡監督『インスタント沼』(2009年)

おもしろかったです。2009年の作品賞が、『ディア・ドクター』とこの作品で争ってもよかったのでは。そうおもいました。 しかし、むかしから、コメディは、賞には不利なんですよね。 教訓は何もありませんが(それが爽やかです)、ドタバタでない、このくすぐ…

あの日のジュリア(2007年10月12日)

●もっとも好きなジュリアの写真。賢さもユーモアもこの表情に表れているような気がします。 ★ ジュリアのことを想い出して、保存しているパソコンの画像を見てみました。 ジュリアは2009年10月3日に永眠しましたが(ringoさんのこちらの日記に詳しく臨終の様…

ポール・マッカートニーのライブ、あれやこれや(手古名さんへ)

●手古名さん ポールはソロでもいっぱい曲があるので候補に挙がっているのはほとんどソロの曲ですね。 私はもし来日したらビートルズ時代の曲ももっと演奏してほしいなあ。 今やThe Beatlesの曲を演奏できる(特に歌える)メンバーはポールしかいないんだもの…

リンゴ・スターのインタビューから

「ビートルズ・クラブ」の最新号(3月号)、31頁に、「最新リンゴ名言集」という記事が出ている。そのなかで、次の発言が興味をひく。 ●4年前に両肩を手術したことについて リンゴ:ドラミング症候群さ(笑)。でも僕は練習をしないからね。なぜってひとりで…

朗読で聴く志賀直哉「真鶴」・・・その2(現在、朗読のサイトは削除されているようです)。

「真鶴」の書き出しは、こうはじまる。 伊豆半島の年の暮だ。日が入って風物総てが青味を帯びて見られる頃だった。十二三になる男の児が小さい弟の手を引き、物思はし気な顔付をして、深い海を見下ろす海岸の高い道を歩いていた。弟は疲れ切っていた。子供な…