かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

ビートルズの武道館(ringoさんへのコメントとして)


ringoさんの記事は、こちらです。

ringoさん、ビートルズ来日の思い出ありがとうございます。1966年6月30日〜7月2日まで、ビートルズは東京の日本武道館しかコンサートをやりませんでしたから、地方のファンが見るのは大変だったですね。それに、親や周囲がよろこんで見にいかしてくれるコンサートではありませんでしたから、ringoさんも、チケットをファン・クラブから入手しながらいけなかったのはさぞかし残念だったとおもいます。

ビートルズ・ファンは、抽選で武道館のチケットを手にいれるのに一生懸命でした。でも、チケット入手になんの苦労もしないで、「ビートルズのファンは狂っているから、ビートルズを見ると、女の子が失神したりオシッコしたりするらしいよ、どれどれ、いっぺん後学ために見てみようか(笑)」と、物見高い見物にきていたひとも、あの日本武道館にはたくさんいたんです。それをおもえばですね、武道館にいけたかいけなかったなんて、偶然みたいなもんですね。あの人たち(文化人?)が、「あの時オレもビートルズを見たんだよ」といったところで何の価値もありません。

それよりも、ringoさんのように武道館へいけなくても、あのテレビ放映をいまかいまかと待ち構えて、実際登場するともうわけがわからなくなってしまうほど興奮していた、あのころのファンの証言こそ貴重な感想だとおもいます。雑誌で、妙に整然としたあれやこれやの人の回想を読むより、ずっとこころがはいっております。

ぼくも、ビートルズをテレビや武道館で見たとき一種の放心状態でした。泣きはしませんでしたが(笑)、妙に硬く緊張して、番組が終わると不機嫌になって、誰とも話をするのがいやでした。心はよろこんでいるのに、ブスっとしておりました。ビデオのない時代ですから、そうやって、終わった番組を最初から全部ていねいに頭で思い返したりしておりました。健気でしたね、ファンは(笑)。

3枚の写真(ringoさんの記事)、どれもビートルズ来日コンサートのすばらしい興奮を思い出させてくれます。リンゴは、歌の切れ目で頭を一方へかしげるしぐさが新たな発見でした。映画の「ヤア!ヤア!ヤア!」と「ヘルプ」では、リンゴがボーカルをとるシーンがないためか、そういう歌うときの癖に気づきませんでした。ドラムを叩きながら、頭をかしげて「アイ・ウォナ・ビー・ユア・マン」を歌うリンゴがとってもかっこよかったです。

ポールが絶唱している写真は、ラスト・ソングの「アイム・ダウン」かな? ぼくの大好きな曲でもあります。シングルで、このポールのシャウトを聴いて、ビートルズのロックは健在だ、と確信いたしました(笑)。それをポールは日本公演のラスト・ソングで歌ってくれたんですね。

ジョージとジョンがコーラスをつけている写真、これはどうでしょう? 「ペーパー・バック・ライター」でしょうか。自信はありませんが、そんな感じはしますね。

熱い熱いビートルズ来日の5日間をringoさんの記事から思い出しました。