■下呂温泉へ
昨日と一転して、本格的な雨。まだ薄暗い高山駅で、下呂温泉行きの一番電車を待つ。
★朝の高山駅
朝6時40分の電車で下呂温泉へ向かう。
きのう朝の3時に宿にもどってきたNは眠そうだった。たまたまはいった英国パブの経営者・母娘が、エリック・クラプトンのファンで、閉店してからもCDを流して、話し込んでいたらしい。おかげで、こちらまで寝不足ぎみ。
高山から下呂温泉までは、山の中を切り拓いたような山間のコースを走る。雨に煙る雪山がきれいだった。
下呂温泉は、雨がひどく散歩もできない。
「クアガーデン露天風呂」、「白鷺の湯」という、共同温泉へはいって、「温泉博物館」を見る。
「下呂温泉は、草津温泉、有馬温泉と並んで『日本三名泉』に数えられる県内最大の温泉地です」と、観光案内にあるけれど、無色透明、無臭で、効能は実感できない。
露天風呂からの眺望も、広々しすぎているのか、とりとめがない。雨のせいもあって、写真を1枚も撮らないことに、あとで気づいた。
13時40分頃の電車で高山へ戻る。
高山へ戻るあたりから、いっしゅん、雨がやんで晴れ間が見えてきた。高山の工芸品のお店が見たい、というNと高山駅でわかれる。
■飛騨の里
バスで飛騨の里へいく。飛騨の里でバス停を降りたのはわたしひとりだけだった。売店も土産物屋も全部閉まっている。天気が変わりやすい。また雨がひどくなってきた。
★バス停を下りたら、売店はすべて閉まっていた
観光客はひとりもいなかった。入園して、雨の中、雪道を歩く。誰もいないテーマパークというのも奇妙な感じがする。
合掌づくりの家の中を見ながら、1時間ほど園内を歩いていると、鼻水が出てきた。
16時49分のバスで高山駅へ戻る。風邪をひいては困るので、宿へはいってしばらく横になった。
Nから電話があって、まもなく戻ってくる。
一緒に町中へ出て、ここの名物である飛騨牛をつまみに熱燗を飲む。からだはあたたまったが、鼻水がとまらない。鼻をかみながら、もっぱらNの話を聞く。名物の飛騨牛は、硬くて、うまいとはおもえなかった。
21時頃、まだ飲み足りなかったが、Nと宿へ戻る。Nから風邪薬をもらって飲む。
Nは、今日も昨日の英国パブへ行く、というが、外へ出るのがめんどうだった。
そのまま朝まで眠る。Nが2時半に帰ってきたのを、翌日になって、本人から聞くまでわからなかった。