かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

デイヴ・クラーク・ファイヴ・アゲイン


History of the Dave Clark Five
shiroppさんのブログを拝見すると、いろいろ刺激されることがおおく、忘れていたことを思い出したりすることがあります。


先日も、shiroppさんのこちらの記事を拝見し、デイヴ・クラーク・ファイヴのことを考えました。


デイヴ・クラーク・ファイヴは、一般にイギリスよりアメリカで成功したバンド、といわれますが、それは数年をひとくくりに総括してしまうからで、、、


1964年、彼らはまずイギリスで、憂愁をおびた重厚なサウンドで、確実な人気を博していたのです。ぼく自身にとっても、ビートルズの次に好きになったイギリスのグループでした。強烈なビートと、物憂いバラードの、どちらも好きでした。


ところが1965年、アメリカ進出をねらったポップ路線の「Catch If You Can(若さをつかもう)」が大ヒット、次いで発表された同じ路線の「Over And Over」も連続して大ヒット。


これで彼らのポップス路線への変更が、決定的になりました。アメリカでの成功の魅力は、大きかったのですね。


しかし、本来の憂愁をおびたサウンドを見失ったデイヴ・クラーク・ファイヴは、まずイギリスでの支持を失い、やがてアメリカでも忘れられていきます。


彼らの場合、アメリカでの成功が、グループ本来の魅力を見失わせてしまった一例なのでは・・・shiroppさんのブログから、そんなことをおもいました。



イギリスでデビューしたころの曲と、アメリカ進出のきっかけになった作品を聴き比べてみてください。




●イギリスでの人気を決定的にしたのが「Glad All Over」。






●彼ららしい重厚なロック・ナンバー「Anyway You Want It」。









●1965年、アメリカでの成功のきっかけになった「若さをつかもう」。





●さらにポップス色を強めた、この「Over And Over」で、彼らのアメリカでの人気は不動のものになったとおもわれたが、、、