かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

田中光敏監督『火天の城』(上映中)


織田信長の威容を天下に示す、壮大な安土城を築いた総棟梁・岡部又右衛門(西田敏行)の苦労と知恵を描く。


格上ともいえる名工たちのなかで、信長がなぜあえて彼を総棟梁に指名したか、そしてどのような知恵と苦心で、あの安土城が築城されたか?


これが映画のテーマであるはずなのだか?


見てみれば、15分置きに<泣かせ泣かせ泣かせ>の<感動押しつけ映画>で、うんざり。あの『東京タワー』を思い出してしまった。


西田敏行がいくら芸達者でも、泣いてる演技ばかりでは、味わいが出るはずもない。西田敏行が泣き、大竹しのぶが泣き、出演者そろって感極まる(笑)。


勝手にしてくれい!・・・センチメンタルの集大成映画だった。