かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

矢城潤一監督『ねこのひげ』(2005年)

ねこのひげ [DVD]

THE JUON/呪怨』などの大城英司が自身の経験を基に企画、製作、脚本、主演を務めた人間ドラマ。若くはない男女が恋に落ち、お互いの家庭を捨てて2人と猫1匹が同居生活を送る日常の風景を優しく映し出す。酒とタバコが必須アイテムの働く大人の女性を演じるのは、『愛の予感』などの名女優渡辺真起子。彼らを取り巻く役者たちも馬渕晴子根岸季衣らベテランが勢ぞろい。本作で映画初出演を果たした、大城氏の飼い猫たちの活躍も必見。


(「Yahoo映画」解説から)


それぞれに家庭を捨てた女と男が、同棲している。その一見なんでもないような日常が、説明ではなく、描写の積み重ねで描かれる。


朝起きて、トイレにはいって、タバコを吸いながら、猫に餌をやる。そういう平凡な日常が続く。


同窓会があったり、友人たちと飲んだり、客人が集まって宴会をしたり・・・全編お酒のシーンが続く。とにかく、男も女も、よく酒を飲む。


二人の置かれた、むずかしい状況は、忘れてしまえるわけではない。でも、事情がどうであっても、日常はかまわず続いていく。


脚本の大城英司が、主演も兼ねている。新鮮な感覚の映画だった。