2月1日、妻の運転で、ウニクス南古谷の映画館へ(午前9時30分からの回)、リドリー・スコット監督『エクソダスと神と王』を見にいく。
小・中学生のころ、『十戒』(セシル・B・デミル監督、1956年)や『ベンハー』(ウィリアム・ワイラー監督、1959年)を見て、史劇や神話を題材にしたハリウッド映画のファンになった。映画は、古代や神話のふしぎな世界を本物のように視覚化して見せてくれる。これはこれで、繊細な名作の感動とはちがう映画の醍醐味だった。
『エクソダスと神と王』は、題材は『十戒』と重なるモーセの物語。古代エジプトの壮大な建築や風景が3D映像で迫ってくる。
モーセは、エジプト王の圧制に苦しむヘブライ人40万人を率いて、紅海へたどり着く。前は広大な海が立ちふさがり、後ろからはエジプト軍が迫ってくる。まさに万事休す、となったときモーセが神に救いを乞うと、奇跡が起こる。
『十戒』では、海が真っ二つに割れて、その隙間をモーセと40万人のヘブライ人は、紅海を渡る。
『エクソダスと神と王』は、特撮らしい特撮は意識的に控えているのか、少しずつ海がひいていって、人が立つことのできるほどに浅くなったとき、恐る恐るモーセとヘブライ人たちが渡っていく、という、リアリズム感覚の映像になっている。
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帰りは、少し車を走らせて、時々立ち寄る川越の小さなそば屋さんに寄る。野菜天のざるそばを食べながら、瓶ビール1本、冷酒を2杯、飲む。