かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

『帰ってきたヒトラー』を見て、柴又へ(8月15日)。



「池袋シネマ・ロッサ」で、デビッド・ベンド監督の『帰ってきたヒトラー』を見る。ヒトラーそっくりのものまね芸人でデビューしたそのひとが、じつはタイムスリップしたヒトラー本人だった、というコメディ。そのヒトラーは、過激な弁舌を繰り返して、人気を博していく。


見る前からだいたいのストーリーは予測できてしまう。だから、予定調和の範囲内で、話におどろきはなし。ただ、ヒトラーの支持者は完全に社会から絶滅したわけではなくて、ふたたび彼がよみがえれば、ゾンビが復活するように賛同者があらわれ、時代の大きな脅威となるだろう、という警鐘になっている。


日本でも、永いあいだ守られてきた「平和憲法」が、歪んだ歴史認識をもつ総理大臣が登場してきたとたん、いとも簡単に食い破られ、それを支持するゾンビが、あれよあれよと、あちこちから出現するのを見たばかり。その意味では、リアリティのあるブラック・コメディなのかも。


帰ってきたヒトラー』予告篇↓
https://www.youtube.com/watch?v=I4a5XgNT6vQ



「東京昼酒場100」という雑誌であたりをつけていた池袋の「八丈島」という居酒屋へ寄る。意外に狭い座席で、それほど長居をする気になれず、ホッピーとこの店で人気の「島寿司」(700円)を飲食して、出る。


東京昼酒場100

東京昼酒場100



ひさしぶり柴又へいく。寅さん記念館がリニューアルし、山田洋次ミュージアムができたというニュースを知り、早く行ってみたいとおもっていながら、なかなかその機会がえられなかった。柴又の参道、帝釈天、江戸川を歩き、しばし、寅さんの世界に浸る。