かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

真山仁著『そして、星の輝く夜がくる』を読む。



これも、時間が経ってしまったので読書記録として。


読んだきっかけは、「3・11」の震災の日がくるから、というわけでなく、marcoさんの以下のブログを読んで、amazonからダウンロード。電子書籍で読む。


marcoさんの記事↓
http://garadanikki.hatenablog.com/entry/20190206/1549407600


詳しい内容は、ズルしてmarcoさんのブログに頼ってしまおうかな(笑)。



阪神淡路大震災で妻と娘を亡くした教員・小野寺が、1年間の限定で、応援教師として、東日本大震災の被災地にやってくる。


被災地の子どもたちは、感情をあらわにすることもなく毎日の日常を耐えている。そんな子どもたちに、小野寺は、「わがんね新聞」を発行して、もっと自分の感情や怒りを素直にぶっつけるようによびかける。


被災地がかかえるさまざまな問題が、教員・小野寺と子どもたちの目をとおして描かれていく。子どもを読者対象にしているせいか、読みやすくわかりやすい。


以前、灰谷健次郎の小説をまとめて読んだことがある。個性教育、自由教育をテーマに描いた作品群は、解放感を与えてくれた。いまの政権や文部省がかかげる、道徳教育の強化、復古的な教育観とは反対に位置するもの。児童文学なので、わかりやすくどんどん読めた。


真山仁の小説から、灰谷健次郎の作品群を思い出した。