かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

年末年始、Netflixで見た坂元裕二脚本の連続ドラマ2本〜満島ひかり主演『Woman』、広瀬すず主演の群像コメディ『anone』。

2023年年末から2024年の正月のあいだにNetflixの長いドラマを2本見た。はじめ見たのは、満島ひかり主演の『Woman』(全11話)、次が『anone』(全10話)。


どちらも坂元裕二脚本。






『Woman』(2013年)は、夫を事故でなくした小春(満島ひかり)が、困窮と闘いながら、ふたりの子供を育てていく、という話。小春と仲の悪い母(田中裕子)、小春と父違いの妹(二階堂ふみ)との複雑な関係が描かれていくが、とにかく、ひさしぶりに見る満島ひかりがよかった。




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最後、病気にかかった満島ひかりが、洗濯竿に干されれたシーツの影から、スローモーションで子供の前に姿を現す。


残された希望だった母と妹の血液もあわず、打つ手なし。満島ひかりは、死を待つしかなかったのでないか、と思っていたが、じつは生きていた(?)、というようなふしぎな終わり方。


妻は、「生存説」を結末として考えたが、わたしは最後に登場する満島ひかりは、幻影ではないか、って解釈した。


困窮に困窮を重ねたお母さん(満島ひかり)は、子供のこころに永遠の存在として残る----というような。


生存であれ、幻影であれ、この終わり方で、ず〜んと後味がよくなっているのはたしか。みごとな結末だと思けど…。


ごらんになった方は、この結末どう解釈しましたか?







『anone』(2018年)は、広瀬すずが主演だが、複数の登場人物がからむ群像コメディ。小林聡美阿部サダヲ、田中裕子、瑛太火野正平らが出演。



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それぞれの事情でお金が欲しい彼らが「ニセ札づくり」を企て、あれやこれや翻弄される。広瀬すずと田中裕子の心をうつ疑似母子のつながり、阿部サダヲ小林聡美のユーモラスな「恋愛もどき」など、見どころいっぱい。


ボーイッシュな広瀬すずが可愛い。


もう1話、もう1話と、2つとも、それぞれ2日間くらいで見てしまった。


2つの味わいのちがう連続ドラマを書いた【脚本:坂元裕二の底力。すごい。