少し前に、Yahoo映画ニュースで以下のような記事がはいった。
<トルコで開かれた第24回イスタンブール映画祭で16日、日本から出品された台湾人の侯孝賢監督の「珈琲時光」がベルギー映画「ジルの妻」とともに「ゴールデン・チューリップ賞(金賞)」を受賞した>
淡々としていい映画だった。主人公が都電の鬼子母神駅にすんでいるので、その後友人と「1日都電の旅」をしたほど、映画の余韻が楽しかった。
しかし、日本アカデミー賞などではほとんどこの作品が話題にならないので、がっかりした。日本の映画ファンのあいだでは、粗雑なつくりでしかないアメリカや韓国の作品が話題をあつめている。
普段、映画を見る機会の少ない観客にとって「珈琲時光」は淡々とし過ぎて、楽しみどころが理解しにくい作品なのだろうか。
そんなとき、トルコの映画祭で金賞受賞のニュースだ。トルコの映画鑑賞の質の高さに勇気づけられた。日本の映画ファンもそろそろ自国の優れた作品に気づくべきだとおもうけどな。
タイトル:珈琲時光(コーヒー・じこう)
監督:侯孝賢(ホウ・シャオシェン)
出演:一青窈(ひとと・よう)
浅野忠信