かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

嫉妬に身を焦がす女流詩人の生涯〜映画「シルヴィア」

才色兼備の女流詩人なら、いいことづくめのはずなのに……。夫(詩人テッド・ヒューズ)への嫉妬心を自分でコントロールできない女流詩人シルヴィアの悲しみ。美しいシルヴィアの表情が、嫉妬に燃えると一転恐ろしい表情に豹変する。愛らしいグウィネス・バルトロウの顔がホラーのように醜く変化していくあたりは、見応えあります。

才能に恵まれていれば、感受性も人並みはずれて強いのか。外的には大きな障害があるわけでもなく、ひたすら創作と夫の浮気に身を焦がし、30歳の若さで自ら命を断った女流詩人が哀しい。

邦題:シルヴィア
監督:クリスティン・ジェフズ
出演:グウィネス・パルトロウダニエル・クレイグ
製作:2003年、アメリカ、イギリス