かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

『キリング・フィールド』の背景(tougyouさんのブログを読んで)

  • tougyouさんのブログは、こちらです。できれば先にお読みになってください。


tougyouさん、映画『キリング・フィールド』の詳細な解説ありがとうございます。これだけの背景の説明は、映画ではできません。もしやったら説明過多で、作品のクオリティーが犠牲になってしまいます。その大変な解説をtougyouさんにお願いしてしまいました。それにしても、詳細な経緯を、tougyouさんが把握されているので、いつもながら、その博識におどろくばかりです。ぼく個人でいえば、tougyouさんの解説なしに『キリング・フィールド』は、理解できませんでした。

助手役ディス・プランを演じたハイン・S・ニョールの数奇な運命は、言葉を失います。妻子とともに、苦しい人生を歩まれたのですね。

人間の自然性を無視し、主義・主張だけで政治を推し進めたとき、どのような悲劇が生まれるか、いくつかの虐殺の背景には共通してそのことがあるような気がします。人間性を抹殺した形での「正義」や「思想」というのは、どんな場合もありえないとおもいました。

tougyouさんに深く感謝します。