かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

ウディ・アレン監督『マッチポイント』

マッチポイント 初回限定版 (特別ブックレット付) [DVD]

野心家のクリスはテニスコーチをして出会った、上流改定の娘と結婚して、憧れの上流階級の仲間入りをするが、妖艶なアメリカ女性にも心ひかれ……。ネットの上にあたったボールはどちら側に落ちるのか? ウディ・アレンがロンドンに拠点を移して描く、<運>に翻弄される愛と欲望のドラマ!!

(「ギンレイ通信」Vol.95より)

有力な地位と平和な家庭を獲得しながら、ひとりの女への欲望が断ち切れない男の話。
こういう物語は、たくさんありますよね。おもしろいかどうかは、二人の男女の離れがたさがどこまで共感をよべるかですが、、、

妖艶な女性を演じるのがスカーレット・ヨハンソン。いいですね。フェルメールの「耳飾りの少女」を演じた清冽な印象とは全然ちがう役柄です。スカーレット・ヨハンソンは、映画を見るたびに印象がかわります。

今回は、彼女自身に男を狂わす打算があるわけでなくて、男女ともに破滅的な欲望に耽溺していきます。愛と欲望の嵐に翻弄される男女は、もののあわれを感じさせます。

こういうテーマ好きなのかな?(笑)。見入ってしまいました。