『プラダを着た悪魔』のデイビッド・フランケル監督が贈る、泣いて笑って胸いっぱいのハートフル・コメディ!子育ての予行演習のために犬を飼うことにしたジョンとジェニーの新婚夫婦。ところが、マーリーと名付けられたラブラドールレトリバーの子犬は、手に負えないほどのおバカな犬で、一家はしょっちゅう大混乱になるのだが…。オーウェン・ウィルソン、ジェニファー・アニストンほか出演。
(「goo映画」解説から)
ひどいいたずらばかりしている<おバカ犬>に手を焼きながらも、その犬を手放さず、結婚と仕事に、懸命に生きていく夫婦の姿が描かれていく。
夫は、新たに新聞社を面接し、就職が決まったが、記者として大きな事件を取材するのではなく、あまり興味のもてないコラム欄を担当させられる。
「コラムなんて、何を書けばいいのか・・・」
迷いながらも、ラブラドールレトリバーに手を焼く自分たち夫婦の困惑をユーモラスに描くことで、彼のコラムは、人気を集めていく。
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前半は、シツケの通用しない愛犬マーリーの乱行ぶりに、困惑する夫婦の姿が、ゆかいなエピソードを重ねて描かれる。
どうしようもない、駄犬を買ってしまった、ということがわかるが、この若い夫婦は、ついに、この犬を手放そうとしない。
犬の<おバカ>ぶりをことさら強調し、それに手を焼きながらも、愛情を注いでいく飼い主の愛・・・という、よくありがちなハートフルコメディを想像するし、実際に、おおわくはそうなのだけれど、この映画は、夫婦の生活が、きめ細かく描かれているので、「ああ、またその手の映画なのね」、という失望はなかった。
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後半、悪いことばかりしていた愛犬マーリーが、年月とともに老い、2階までの階段を上りながら途中息切れし、居間で横たわる時間が長くなり、次第次第に弱っていく姿などはとてもリアルで、見ていて心が痛くなる。
飼い主と愛犬の、ありがちな<友情>を強調する映画よりも、一歩深い味わいがあった。