- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2010/10/06
- メディア: DVD
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DVDケースの解説を読んで、レンタルしてみました。
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若い夫婦なのに、すでにお互いの関係は冷え冷えとしている。が、夫婦・・・とくに妻は、その<空隙>が存在しないもののように、仲のよい夫婦を演じて暮らしていた、、、
が、そんな二人のなかに、それぞれ新たな恋人があらわれ、妻も夫も、新鮮で刺激的な<恋>に、夢中になっていく。
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男女の心と性の揺れ動き、をていねいに描こうとした作品としては、吉田恵輔監督『さんかく』(2010年)に通じるところもある。『さんかく』では、同棲の男女だったが、この映画では、若い夫婦の波紋を描いている。
この作品で魅力的なのは、夫との幸せな夫婦生活を演じようとする中谷美紀のきめ細かな演技。年下の恋人との<性>に夢中になっていきながら、自制心は失わない。
夫との<落ち着きのある暮らし>を失う気持ちはないから、時間がくれば、冷静をとりもどして、<逢びきの場>から、去っていく。
さらに、彼女は、夫の前ではつねに可憐な妻を演じて嘘もつくが、年下の恋人の前では、ありのままの自分を隠さない。
「ひとは守ろうとするものには、嘘をつくの」というセリフが印象に残る。
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中谷美紀が魅力的だ。『嫌われ松子の一生』では、コミカルな体当たり演技をみせたが、わたしは、この映画のような、こまやかで陰影のある中谷美紀のほうが、断然好きだ。