午前11時から、角川シネマ有楽町で、ビル・ポーラッド監督の『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』を見る。
ビーチボーイズのブライアン・ウィルソンのものがたり。どこまでが事実に即しているのかわからないけれど、ブライアンが、周囲の理解を得られないまま、名作『ペット・サウンズ』など、後期傑作を創っていく苦しみの過程が描かれている。
- アーティスト: ビーチ・ボーイズ
- 出版社/メーカー: ユニバーサルミュージック
- 発売日: 2008/12/10
- メディア: CD
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ビートルズが、革新的なアルバム『ラバー・ソウル』を発表したことが、ブライアンを刺激する。ブライアンは、ビーチボーイズのメンバーではなく、腕利きのスタジオ・ミュージシャンを集め、これまでのビーチボーイズ・サウンドとはちがう野心作『ペット・サウンズ』を完成させる。
が、ビーチボーイズのメンバー(とくにマイク・ラヴ)は、『ペット・サウンズ』が気にいらない。ファンのよろこぶサーフィン・ミュージックを、なぜやめるのか。
バンド仲間やレコード会社の理解を得られない孤立感が、ブライアンを追い詰め、精神を蝕んでいく。
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映画の大音響で聴くビーチボーイズの音楽はやっぱりすばらしい。『ペット・サウンズ』が徐々に形をなしていくレコーディング風景を見るのは、たとえフィクションでもワクワクする。
エンディングで、本物のブライアン・ウィルソンが映る。来日コンサートで見たブライアンを思い出し、胸が詰まった。
『ラブ&マーシー 終わらないメロディー』公式サイト↓
http://www.loveandmercy-movie.jp/