かぶとむし日記

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スティーヴン・スピルバーグ監督『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』を見る(4月1日)。


4月1日、日曜日。妻の運転で、「ウニクス南古谷」へ、スティーヴン・スピルバーグ監督の『ペンタゴン・ペーパーズ』を見にいく。


1971年、ワシントン・ポスト紙は、ベトナム戦争の機密文書を入手する。これを公開すれば、ニクソン政権が牙を剥いて、社を潰しにかかってくるだろう。


公開するか、やめるか? 


それはワシントン・ポスト紙を夫から引き継いだ経営者・キャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)の決断にかかっている。


古くからの経営陣たちは、強硬に公開に反対。強圧的なニクソン政権がどんな手をつかって弾圧にかかってくるか、決断には、会社の存続がかかっている。


しかし、編集主幹のベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)は、これを国民に知らせず、握りつぶしてしまえば、報道の良心が死ぬ、と訴える。


映画は、キャサリン・グラハムを演じるメリル・ストリープの決断の過程を簡潔に描いていく。こういう役を演じるメリル・ストリープは、最高にいい。





このテーマ、もちろんスピルバーグは、現在のトランプ政権を見据えてのメッセージだろう。


しかし、よその国の話とはおもえない。報道の、メディアの萎縮が深刻な日本のほうが、さらに、痛切に考えなければならない問題では、とおもいながら見た。


メリル・ストリープに加え、トム・ハンクスの重厚な演技がすばらしい。


ペンタゴン・ペーパーズ』予告編↓
https://www.youtube.com/watch?v=OWltvkklblg



近くの回転寿司「スシロー」へ寄って帰る。