かぶとむし日記

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ロブ・ライナー監督『記者たち 衝撃と畏怖の真実』を見る(7月14日)。

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時間を少し前にもどします。


7月14日、日曜日。曇り時々雨。


川越駅で妻にクルマでひろってもらい、川越スカラ座へ、ロブ・ライナー監督の『記者たち 衝撃と畏怖の真実』を見にいく。


いつもクルマを置く、市役所の駐車場がいっぱいなので、一般のパーキングへクルマを停める。


『記者たち』は、前から見たいとおもっていて日程とか時間があわず、見逃していた映画。




映画『記者たち~衝撃と畏怖の真実~』予告編


スタンド・バイ・ミー」の名匠ロブ・ライナーが、イラク戦争大義名分となった大量破壊兵器の存在に疑問を持ち、真実を追い続けた記者たちの奮闘を描いた実録ドラマ。


(「映画.com」より)
https://eiga.com/movie/90232/


以前見たスティーブン・スピルバーグ監督の『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』(2017年)では、ベトナム戦争が泥沼化するなか、最高機密文書を手に入れ、政府のウソを暴いたワシントン・ポスト社の、権力の弾圧との闘いを描いていた。


この『記者たち』では、そのワシントン・ポストやニューヨーク・タイムスも、イラクの「大量破壊兵器の保持」を理由にイラク攻撃をはじめる政府を容認する。


全米が、政府を信じた。英国や、日本(小泉純一郎政権)も、アメリカを支持した。


そんな抵抗しがたい気運のなかで、ナイト・リッダー社のふたりの記者は、イラクに「大量破壊兵器はないのでは?」と疑いをもち、真実を探っていく。


この映画も、真実を報道するためのジャーナリストの闘いを描いた作品。彼らの権力を恐れない勇気に惹きこまれる。


現場の記者たちに勇気があっても、上司が政権に忖度し、握り潰せば、せっかく得た情報も、隠蔽されてしまいかねない。幸い、彼らの上司(ロブ・ライナー)は、彼らを全面バックアップし、真実を追うように指示する。


NHKの相沢冬樹記者が、森友事件を追ううちに、上司から叱責を受け、現場の記者をはずされたことを告発した「週刊文春」の記事を思い出す。


報道人の対極の姿勢。



帰り、スーパーで買い物。


妻はまだ歩行が十分でない。時折椅子のあるところにすわって休み、断続的に歩いては、買い物をすます。