4月18日、水曜日。
「TOHOシネマズ新宿」へ、スパイク・リー監督の『ブラック・クランズマン』を見にいく。
少し早く着いたので、歌舞伎町入り口近くの「ルノアール」で、休憩。珈琲とトースト、ゆで卵のモーニング・セットで朝食。
上巻を読んでから、しばらく中断していたカリン・スローター著『彼女のかけら』(鈴木美朋訳)の下巻を読みはじめる。
- 作者: カリンスローター,鈴木美朋
- 出版社/メーカー: ハーパーコリンズ・ ジャパン
- 発売日: 2018/12/15
- メディア: 文庫
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しばらく間をおいたため、登場人物が多いので、すぐに状況が把握できなくなっていた。これはまずい!
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午前10時40分より、『ブラック・クランズマン』上映スタート。
ブラック・クランズマン - 映画予告編 スパイク・リー監督最新作
1979年、コロラド州コロラドスプリングスの警察署で、初の黒人刑事として採用されたロン・ストールワース。署内の白人刑事たちから冷遇されながらも捜査に燃えるロンは、新聞広告に掲載されていたKKKのメンバー募集に勢いで電話をかけ、黒人差別発言を繰り返して入団の面接にまで漕ぎ着けてしまう。
しかし黒人であるロンはKKKと対面できないため、同僚の白人刑事フリップに協力してもらうことに。
電話はロン、対面はフリップが担当して2人で1人の人物を演じながら、KKKの潜入捜査を進めていくが……。
(「映画.com」より)
https://eiga.com/movie/89045/
クー・クラックス・クラン(Ku Klux Klan:略称、KKK。白人至上主義者たちの結社)へ、黒人とユダヤ人が協力して潜入捜査をしていく話。
黒人でありながら白人の言葉の喋り方を習得しているロン(ジョン・デビッド・ワシントン)は、KKK秘密結社へ潜入するため、電話で、黒人への差別用語、暴言を吐き散らし、参加を認められる。しかし、実際に黒人では参加できないので、白人(ユダヤ人)のフリップ(アダム・ドライバー)がロンの代役として赴く。
ロンの代役・フリップはユダヤ人。KKKは、ユダヤ人も嫌悪している。フリップをユダヤ人ではないか、と疑うメンバーもいてドキドキする。
映画としてもおもしろくできていて、案外ハラハラドキドキの要素が強い。理屈先行の映画ではなかった。
映画の娯楽性を担保して、しかし、人間が人間を差別する不合理さ、醜悪さをしっかり描いている。
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1966年、ビートルズがアメリカ・ツアーをやるときにジョン・レノンの「いまやキリストよりビートルズの方が有名」といった発言(実際は5ヶ月前の記事)が大きな問題になった。イギリスでその記事が載ったときは問題にはならなかったのに、あらたにその発言の一部だけが切りとられて掲載され、大きな騒動に発展する。
ジョン・レノンの「ビートルズは、キリストより有名」についての詳細は、以下のページに詳しい。
キリストを冒瀆した、としてレコードの焼き打ちがはじまる。ディスク・ジョッキーは、ビートルズのレコードを集めて廃棄するよう、ラジオで呼びかけた。
そして、ついにKKK秘密結社から「ビートルズ暗殺」の予告が出る。
このとき、白い覆面をかぶった異様な集団の写真を初めて見た。
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映画の舞台は、1979年。
しかし、スパイク・リー監督は、後半に差別主義者、白人至上主義者などの支持で支えられるトランプ大統領の現在の状況も映す。
武器を持たない黒人を殺した警官が罰せられない法の不合理や、その不平等に抗議する黒人たちのデモの様子を映す。
それは、1970年代ではなく、現在のアメリカ。
映画は映画でたのしませて、きっちり差別主義者たちの異常さ、その支持のうえに存在するトランプ大統領の怖さを告発している。
主演のひとりフリップを演じたのは、わたしの大好きな映画、ジム・ジャームッシュ監督の『パターソン』(2016年)で主演したアダム・ドライバー。やっぱりハンサム!(笑)。
満足して、映画館を出る。
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帰りは、立飲み「春田屋」で、ホッピーを飲んで帰る。