かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

ラウル・ペック監督『私はあなたのニグロではない』を見る(5月12日)。


5月12日、土曜日。


午前10時から、「ヒューマントラスト有楽町」へ、ラウル・ペック監督の『私はあなたのニグロではない』を見にいく。


「映画」予告編↓
https://www.youtube.com/watch?v=WLcocfNgyWE

黒人公民権運動の活動家で、いずれも暗殺されたメドガー・エバース、マルコムXマーティン・ルーサー・キングの3人の軌跡を通して、アフリカ系アメリカ人の激動の現代史を描き出したドキュメンタリー。


アメリカの作家で公民権運動家であるジェームズ・ボールドウィンの未完の原稿をもとに、ボールドウィンのテレビでの発言や講義などの映像、映画や音楽の記録映像を交えながら、公民権を得てもなお差別の本質が変わっていない現実を浮き彫りにする。


(「映画.com」から)
http://eiga.com/movie/87390/


1950年代後半〜1960年代前半に見たアメリカのテレビ・ドラマは、彼らの理想的な家族の風景を放映していた。理解あるたのもしい父と、美しくて優しい母が、子供たちのトラブルを解決してくれるのをみて、アメリの子供たちをうらやましくおもったものだった。


この映画でも、そうした白人中心の理想的な家族の風景がたびたび映される。しかし、これがアメリカの表の顔であるとすれば、その裏では、すざましい黒人差別がおこなわれていた。その実体が、記録映像で次々映されていく。


先日見た、ジョージ・クルーニー監督『サバービコン 仮面を被った街』では、1950年代の街ぐるみの黒人差別の光景がフィクションで描写されていたが、実写フィルムは、さらに生々しく顔をそむけたくなるようなシーンが続く。


人種や他国への差別意識が人類の理性を曇らせる。残忍きわまりない人類の愚行。アメリカだけの問題ではない、とおもう。



川越で、妻と合流。妻の運転で、「平成の森公園」へ薔薇を見にいく。先週見たときは、まだこれからだったけれど、今週はもうピークを過ぎていた。