かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

ビートル・ポールとグラミー賞

ポール・イズ・ライブ [DVD]
■ringoさんの2月10日の記事へのコメントです。

受賞の瞬間を待つポール・マッカートニーの不安のまじった表情は見たくない……ringoさん、とってもよくわかります。ビートルズは、いままでいくつかグラミー賞を受賞していますけど、席に参加していたことはなかったような気がします。欠席のまま受賞して、ビデオで受賞のよろこびを語るわけでもなく、「ああ、そうなの(笑)」という飄々とした感じで、もらうものをもらっていた、のではないか、とおもいます。

ポールの新しいライヴを見たい気持ちはありますけど、ぼくはビートルズなら、ジョンやジョージ、そしてリンゴなら、そういう席で受賞の結果を待つ、、、なんてことをしないかもしれないな、っておもったりします。ずっと以前「ロックの殿堂入り」をしたとき、ジョージとリンゴが授賞式に参加しましたが、あれはその場で受賞結果を待つのではなく、受賞を受け取りにいくだけなので、また違いました。

現在のロックは、簡潔にいいますと、ビートルズのメンバーたちが開拓してつくりあげたものです。彼らの1人を、他の候補者と同列に並べて、優劣を競わせるなんて、違和感があります。ポールは、60年代の勲章をもらったときでもそうですが、わりと淡白にもらうものをもらって、抵抗を示すことのないひとです。ぼくは、ポールに対して、他の選択肢もあるのにな、っておもうことが時々あります。

サーの称号をもらったときも、リンゴが「ジョージやぼくならお断りしたね」といってましたが、ぼくはリンゴに共感します。ポールのライヴはすばらしいですが、4人がかつてぼくたちを魅了していた反骨精神から少しずつ離れていくのかな、とさびしくおもわないでもありません。

こちらからグラミー賞のポール・ライヴを見ることができます。