ワイアート・アープやビリー・ザ・キッドと並ぶ早撃ちの名人、ジミー・リンゴは、むかし別れたままの、妻や息子と、もう一度やり直そうと、懐かしい町へやってくる。
しかし、彼の名声はいまや西部の町から町に知れわたり、有名な早撃ちの名人が町へやってきたと、町は、見物人で騒然となる。
遠巻きの見物人ばかりではない。人殺しなど町から追い払えと、ジミー・リンゴを非難するものや、伝説の男を破って、自分の名声をあげようとするチンピラなど・・・皮肉にも、ジミー・リンゴの名声が、彼を苦しめる。
「有名になると失うものが多いぞ」と、息子のダニー・ハリスンに警告したという、ジョージ・ハリスンの言葉を思い起こしてしまう。
★
それから、、、
こちらで、ringoさんが書かれているように、この映画には、撃ちあいらしい撃ちあいがない。
三人の男がジミー・リンゴに復讐するために町へ追ってくるので、当然最後はこの三人との果し合い、銃撃戦が予想されるのに、この映画は肩透かしをくわせて、意外な結末をむかえる。
しかし、それはがっかりする、という意味ではない。
西部劇の常識を破って、痛快だが、結末はハッピー・エンドでもない。凡庸なぼくの予想をみごとに破られて、新鮮でした。