JUN LEMONさんが個人的な資金を投入して主催されているパーティなので、どこまで公けにしてよいものか迷いますが、すでにringoさん、タイシホさんが、ブログに書かれているので、ぼくも触れておきます。
とにかく、まず第一にJUN LEMONさんのビートルズへの愛情と博識は、おどろくばかりです。さりげなく話される内容の奥行きの深さと知識の正確さ。
リクエストを募りながら、かける曲は、どれもちょっと公式盤とは違う、ヒネリの効いたものでした。ぼくは、70年代くらいまでは、海賊盤をよく聴きましたが、いまは普通の公式盤で満足しています。
ですけど、これだけマニアなビートルズ・ファンが一堂に会する場であると、このJUN LEMONさんの<ひとひねり>は、やっぱり必須かもしれませんね。公式盤は、それぞれ、じっくり家で楽しめばいいのですから(笑)。
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ジョンとヨーコが歌舞伎座の帰り、偶然立ち寄ったのが、開店して4日目の喫茶「樹の花」だったそうです。
今回の、JUN LEMONさんのパーティの会場です。お店のひとから、ジョンとヨーコが突然現れたときの驚きの体験をお話してもらいました。1979年、ジョンが亡くなる1年前の話。
<自己紹介>では、みなさんのビートルズにかかわる特別な想い出を聞かせていただきながら、大切にしているコレクションを回覧で拝見させていただきました。
こちらはコレクションの手持ちがなにもなく、別段これと特別にお話することもないので、無愛想な自己紹介になってしまいました。
もともと自己紹介が苦手なので、JUN LEMONさんには申し訳でなくおもっております。JUN LEMONさんから、言葉を添えていただき、少しだけお話することができました。
ビートルズが来日したとき、通訳者として同席したという美しいご婦人会田公さんとは、すわった席が隣だったので、少し雑談ができました。
「ビートルズとどのくらいの時間一緒だったんですか」とお聞きすると、
「2時間くらい一緒にいました」ということでした。
2時間も4人と一緒に(絶句!)
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マーティン・スコセッシ監督がジョージ・ハリスンのドキュメンタリー映画を撮っている、という話は前からあって、しかもリンゴが自分のインタビューの分は、もう撮り終えた、なんて話しているものですから、着々と進行しているのだな、とよろこんでいました。
スコセッシ監督が最近に撮ったボブ・ディランの『ノー・ディレクション・ホーム』といい、ローリング・ストーンズのライヴ映画『シャイン・ア・ライト』といい、マニアもうならせるような優れたロック映画になっているとおもいました。
ですから、いやがうえにも、ジョージの新作映画への期待が高まります。
で、今回スコセッシ監督の命を受けて(かどうかあやしくなりましたが)、日本でのジョージに関する資料を蒐集しているというスタッフが同席するということで、聞きたいこともいろいろあり、楽しみにしていました。
しかし、この24歳のアメリカ青年は、映画の内容を驚異的に何にも知らない(笑)。
通常どこへ資料の提供を求めるにしても、作ろうとする映画の企画書や梗概などを話すなり見せるなりして、こういう作品をつくるので、何か企画にあうようなものがあったらお願いしたい、というくらいな作品への最低理解と熱意が必要では、と、おもうのだけど。
もし仮にぼくが映画に提供できる貴重な資料を持っていたとしても、この青年に託す気にはならない、とおもいました。
こういう青年に、外国の資料蒐集を任せているスコセッシ監督、大丈夫なの?
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JUN LEMONさんには、とても楽しい時間をすごさせていただき、改めて感謝しております。ちょっと不安をいだきましたが、ジョージのドキュメンタリー映画が滞りなく完成することを祈ります(笑)。
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その後、「樹の花」パーティの余韻のままに、ringoさん、タイシホさん、ビーテツさんと、「ビートルズ探検隊」のメンバーだけで、恵比寿の二次会になだれこみました。
ここでも、尽きることないビートルズの話に、飛ぶように時間が過ぎていきました。
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