- 出版社/メーカー: ファーストトレーディング
- 発売日: 2006/12/14
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19世紀の霧に包まれたロンドン。
シャーロック・ホームズは、こんな街にいたのだろうか、とおもったり、夏目漱石が留学したロンドンは、このようであったのだろうか、と想像したり、ガス燈に煙る街の風景は、興趣をそそりました。
でも、本編の内容となると、どうも寒々しい気がしてしまいます。
一番の欠陥は、どうみても夫が最初から怪しいので、早々とシラケてしまいます。だから、自分が精神病なのか、と悩むイングリット・バーグマンに同情できないんですね。バーグマンが、夫の見え透いた嘘をみぬけないので、イライラします(笑)。
『カサブランカ』のバーグマンがあまりにも美しいので、その流れから、彼女の出演している『ガス燈』も、少なくも過去2回以上は見ているのに、内容が記憶から消えています。
それがふしぎでしたが、今回自分がちっともこの映画をおもしろく感じてないからだ、とへんな納得をしてしまいました。