7月30日日曜日。川越から妻といっしょに新宿へ。午前11時50分から「テアトル新宿」で、越川道夫監督、満島ひかり主演の『海辺の生と死』を見る。
早めに新宿へ着いたので、映画館からみて靖国通りの反対側にある「ルノアール」で朝飯。
チケット発券のため妻よりひとあし先に映画館へいったら当日券のチケット売場も、ネットで予約した発券機も、階段うえまで列ができていた。舞台挨拶の初日でもないのに、おどろいた。
東京で『海辺の生と死』は、「テアトル新宿」1館しか上映していない。他の映画館の読み違いではないだろうか。この日は2日目の上映にもかかわらず、初回も次の回も立ち見がでていたようだ。
映画は、公開が決まったときからたのしみにしていた。島尾敏雄と島尾ミホのことは、島尾敏雄の小説『死の棘』の衝撃が強いが、その前段のエピソードも断片的には知っていた。それを時間系列に詳しく描いたのが、梯久美子(かけはし・くみこ)著『狂うひと―「死の棘」の妻・島尾ミホ』。映画にも、参考文献としてクレジットされていたが、この本のおかげで島尾夫妻の出会いから死別まで、敏雄が死んだ後のミホのことまで、詳しく知ることができた。
- 作者: 梯久美子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2016/10/31
- メディア: 単行本
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『海辺の生と死』は、特攻隊隊長として奄美大島へ赴任してきた朔中尉(永山絢斗)と奄美大島の小学校の先生・トエ(満島ひかり)の異常な状況での恋愛物語。
朔中尉は、命令が下れば、いつ特攻隊員として出陣することになるかわからない。明日か、明後日か、1日1日を命令を待って過ごしている。その朔中尉を愛してしまったトエは、朔が出撃したら自分も自決しようと覚悟して、ふたりは逢引を重ねる。淡々と死を覚悟しながら最後の日々を送る朔中尉に対して、情熱的にその朔中尉を求めるトエの激しさに心をゆさぶられる。
トエを演じた満島ひかりは、他に代役できる女優はいないのではないか、とおもえるほど、まさに適役。真っ黒に日焼けした奄美の女性を演じている。ストーリーはわかっている。それでも、155分のあいだ少しも退屈しなかった。
『海辺の生と死』予告編⬇
https://www.youtube.com/watch?v=wi23Xq2SZBg
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夕方5時半に川越駅で、息子のNと、Nの奥さんのAさん、と待ち合わせ。わたしの誕生日を祝って4人(N、Aさん、妻とわたし)で、洋風居酒屋にて食事。Nの奥さんとはひさしぶりに会った。2時間ほど話して、川越駅で別れる。