かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

水田伸生監督、阿部サダヲ主演『アイ・アムまきもと』を見る(10月10日)。




10月10日(日)。
「ウニクス南古谷」へ、妻の運転で、水田伸生監督『アイ・アムまきもと』(11時30分スタート)を見にいく。


小さな市役所で、人知れず亡くなった人を埋葬する「おみおくり係」として働く牧本。故人の思いを大切にするあまり世間のルールより自分の考えを優先してしまい、周囲に迷惑をかけてばかりいた。そんなある日、新任局長・小野口が「おみおくり係」の廃止を決定。身寄りなく他界した老人・蕪木の埋葬が「おみおくり係」での最後の仕事となった(略)




(「映画.com」より)
https://eiga.com/movie/96689/


共演に、満島ひかり國村隼(くにむら・じゅん)、宮澤りえ、宇崎竜童など





www.youtube.com







身寄りのない死者を、おみおくりするのが、市役所での牧本(阿部サダヲの仕事。


しかし、牧本は仕事以上の仕事をする。仕事を熱意が超えている。


孤独死した死者の親戚・知人を徹底的に探して、故人の埋葬に参列してもらう。


牧本にぴったりの仕事だったが、新任局長が「おみおくり係」の廃止を決定する。


牧本にとって最後の仕事が「蕪木(かぶらぎ)」(宇崎竜童)という老人のおみおくり。風来坊のホームレスで、野垂れ死に(のたれじに)。



彼はこれまでと同じのように蕪木の親戚・知人をしつように探そうとする。


しかし、追跡のなかで、蕪木の流浪の人生に、意外な「輝き」を発見していく。



おもしろかった。


イギリス・イタリア合作映画「おみおくりの作法」(2013年)の翻案映画だという。原作の映画も見たくなった。本作と原作との比較もしてみたい。


「まきもと」は、阿部サダヲにぴったりの役。可笑しみと哀しみを同じ表情で表現できる資質がすごい。


原作の方の主人公にも興味がわいた。


現代における孤独死のテーマ(ではないかもしれないが)を描きながら、陰湿にならず、最後に思いがけないラスト・シーンに辿りつく。


泣かせてくれました(笑)。



帰り、国道254号沿いの「肉の万世」で、遅めの昼食。ビール2杯と生姜焼きランチ。