かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

辻村深月著『かがみの孤城』を読了。

かがみの孤城

かがみの孤城



光る鏡のなかをぬけていくと、お城がある。そこに、7人の中学生の男女がいる。彼らは、自宅の鏡とお城を自由に出入りする。


7人は、それぞれの事情があって、みんな不登校になっている中学生ばかり。


そんな設定のなかで、7人のそれぞれの不登校の原因と、彼ら同士の心の交流が描かれていく。童話的な不思議部分と、不登校という現実的な要素がまじりあって、この先どうなっていくんだろう、と読んでいく。


おもしろく読んだけれど、最後にはパズルをあわせるように全部が詳細に説明されていく。十分なっとくはいったけれど、説明が長いので、小説を読んだというより、むずかしいパズルがみごと解けてホッとした、そんな読後感をもった。