かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

日本橋で「蔵王権現と修験の秘宝」を見る(9月21日)


S氏と「蔵王権現と修験の秘宝」を見るため、日本橋三越前A7出口で、12時に待ち合わせる。


川越を少し早く出て、有楽町線の永田町で下車。国会周辺を散歩。戦争法案が強引に可決されて、いまどんな様子か見にいってみたが、もともとこの日はデモも予定されていなかったので、静かだった。観光客が、正門前で記念撮影をしているくらい。


憲政記念館のある木々の多いベンチで、辻村深月の『朝が来る』を読む。


朝が来る (文春e-book)

朝が来る (文春e-book)


不妊治療や養子縁組のことなど、扱われているテーマは硬いのに、ストーリーの展開はワクワクさせるし、登場人物たちが興味を惹きつける。中学生の若さで子どもを産んでしまった女の子と、不妊治療しても子どもが生まれない夫婦の間が、どう展開していくのか、早く先を読みたい。面白い本と出会うと本当に読書の楽しみは、また格別。



永田町から半蔵門線で、三越前へ。ほとんど同時にS氏も来ていた。「蔵王権現と修験の秘宝」を見る。美術を見るのは好きだが、感想をいえるほどの目利きはないので、ひとまわり見て、S氏の見終わるのを待つ。


三越前から浅草線で上野へ。立飲み「たきおか」で喉を潤し、それからもう2件ハシゴして、別れる。ひとりになると、ずいぶん酔っていた。消化しきれない酒の席の話題がどんより胸に残って、たのしいお酒ではなかった。S氏と飲むお酒は、たいてい爽快というわけにはいかない。この日も、同じ。