かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

どこまで言論を封殺しようとするのだろう?

テレビ番組のコメンテーターの発言に抗議したり、「放送を停止させることもありうる」とヤクザまがいに脅したり、安倍官邸は、政権批判の言論封じにやっきになっている。しかし、言論が政権にものいわぬようになったら、もう民主国家の形をなしていない。



ネットにこんなニュースが出ていた。

新聞労連は5日、首相官邸官房長官記者会見での東京新聞記者の質問を「事実誤認」と断定し、質問権を制限するような申し入れを官邸記者クラブに行ったとして、厳重に抗議するとの声明を発表した。


官邸は昨年12月28日、東京新聞の特定の記者が事実に基づかない質問を繰り返しているとして「事実を踏まえた質問」を要請する文書を記者クラブに提出した。


労連は声明で「記者が事実関係を一つも間違えることなく質問することは不可能だ」と指摘。「意に沿わない記者を排除するような申し入れは国民の『知る権利』を狭めるもので、決して容認できない」と非難した。


(「共同通信」2月5日、21:53掲載)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190205-00000158-kyodonews-pol


おそらく東京新聞の記者とは、望月衣塑子記者。これまでの記者クラブのなあなあムードの空気を破って、菅官房長官に厳しい質問を立て続けにぶつけて、注目を浴びるようになった。


最初は苦笑していた菅官房長官も望月記者を敬遠しはじめ、それまではフリーだった質問の数を制限したりと、汚い対応策をとっていたようだけれど、とうとう追い出しにかかったようだ。権力と闘う記者を見殺しにしたら、報道の正義なんてない。


新聞労連の抗議は当然だしホッとしている。というより、まだ日本のジャーナリズムは死んでいない、とうれしくなった。