映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』。
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9月10日(木)。
「イオンシネマ板橋」へ、朝一番10時15分の上映で、藤井道人監督、清原果耶(きよはら・かや)主演の『宇宙でいちばんあかるい屋根』を見にいく。
監督の藤井道人は、『新聞記者』に続く作品。『新聞記者』は描かれている題材のほうに関心が強かったので、演出にはあまり注意がいかなかった。今度はどうだろう?
主演の清原果耶は、これまで脇役の作品はいくつか見てきたけれど、主演で見るのははじめて。14歳の繊細な少女をどんなふうに演じるのかたのしみだった。
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14歳のつばめは、隣人の大学生・亨にひそかに恋心を抱くごく普通の女の子。両親と3人で幸せな生活を送っているように見えたが、父と、血の繋がらない母との間に子どもができることを知り、どこか疎外感を感じていた。誰にも話せない思いを抱える彼女にとって、通っている書道教室の屋上は唯一の憩いの場だった。ある夜、いつものように屋上を訪れたつばめの前に、ド派手な装いの見知らぬ老婆が現れる。
(「映画.com」から)
https://eiga.com/movie/92595/
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結論からいえば、半分寝てしまった(笑)。ストーリーも刺激がない。日常のなんでもない素材を映画や小説で見たり読んだりするのは好きなほうだけど、ひとつ間違うと寝てしまうことがある。この作品は悪い方の癖が出てしまった。
屋上にあらわれる老婆・星ばあを演じるのが桃井かおり。この女優の喋り方や演技がむかしから苦手だった。何を演じても桃井かおりを出ない。
樹木希林が、何をやってもそのさまざまな役のなかに樹木希林がいるのとは、似ているようでまったくちがう。
『万引き家族』(是枝裕和監督)の下層に住む老女と『日日是好日』(大森立嗣監督)の気品ある茶の師匠を、同年の2018年に演じている。まったく別の役。それでいて、どちらも樹木希林という女優が役のなかに刻み込まれている。
きょう見た『宇宙でいちばんあかるい屋根』に登場する、ふしぎな老婆・星ばあ役の桃井かおりに、ファンタジーを感じることができない。どうみても、わたしには、桃井かおりにしか見えなかった。
半分寝ていて、よくいうよ、といわれそうだけど(笑)、わたしの率直な感想はそんなところ。
主演の清原果耶、本人のもっている可憐さ以上の、役柄としての印象がよくわからなかった。
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いつ降りだすかわからないあやしい雲の動き。折り畳み傘を持参してきた。
お昼、ふだんあまり寄らないラーメン屋さんに寄ってみる。少し涼しいので、ラーメンと餃子と生ビールを注文する。
生ビールを飲みながら、iPadで、赤木雅子、相澤冬樹著『私は真実が知りたい 夫が遺書で告発「森友」改ざんはなぜ?』の続きを読む。
佐川宣寿(のぶひさ)・元財務省理財局長の指示で、改ざんにかかわった近畿財務局のひとりひとりが、実名で出てくる。
自殺した赤木俊夫さんの「手記」と、この本に登場するひとたちの言動をみても、安倍晋三・麻生太郎・菅義偉・・・政界三悪人の「再調査する新事実はない」という言い分が、自分たちの責任逃れであることが明白。
赤木雅子さん(赤木俊夫さんの奥さん)が、安倍政権や財務省という大きな権力・権威に対して裁判を決意するまでの心の揺れ動きがとてもリアルで、読んでいると心が痛む。
読了まで、まだ半分くらい残っている。