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「井の頭公園」。
1月17日(土曜日)。晴れ。
「アップリンク吉祥寺」へ、Sさんとドキュメンタリー映画『チャック・ベリー/ブラウン・アイド・ハンサム・マン』を見に行く。
新宿でも有楽町でもなく、一番遠い吉祥寺の映画館まで行ったのは、せっかくだから映画の前か後に「井の頭公園」を散歩しようと考えて──。
今回は都心を通らずに郊外の路線を乗り継いだ。
「川越」→「朝霞台」(徒歩)「北朝霞」→「西国分寺」→「吉祥寺」。
池袋や新宿の雑踏・混雑を経ずに、全席を座っていけたので、このコースを選んだのは正解だった。
映画の前に井の頭公園を歩く。池のまわりを一周。途中「井之頭辯財天尊」(要するに銭洗弁天?)で、Sさんは硬貨を洗っていた。

2年くらい前、ライブ映画『クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル トラベリン・バンド』を見にきて、井の頭公園へも寄っている(2023年10月31日)。
そのときは一人で、井の頭公園の池の周辺を散歩したが曇った寒い日だった。
今日は暖かい。ジャンバーはカバンにしまったままで、一度も出さなくてすんだ。


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そして13時55分、いよいよチャック・ベリーの映画だ!

映画『チャック・ベリー ブラウン・アイド・ハンサム・マン』。
1950年代にギター主導のビートとストーリーテリング的な歌詞を融合させ、ロックンロールの原型を作りあげたチャック・ベリー。若者文化とアイデンティティを音楽で表現し、若者中心の大衆音楽という新しい潮流を築いた。人種の壁を超えて人気を博した初の黒人ロックンローラーとしても知られ、後続の黒人アーティストたちの道を切り拓いたパイオニアでもある。(略)
(「映画.com」より)
音楽映画を見るとき、ライブ演奏のシーンがズタズタにぶち切られ、「関係者」の話が長々続くことがある。
「関係者」の証言が本当に貴重なものならまだしも、どうでもいい内容で「そりゃないよ。なんでそこでライブを切るんだよ」と、文句タラタラで映画館を出る──そういうことが意外に多いのだ。
しかし、この映画『ブラウン・アイド・ハンサム・マン』は、そんな不満を「わかってるわかってる──これならいいだろ」と、ナレーションは最小限で、曲はキッチリ最後まで演奏される。しかも、うれしいのは全曲に日本語訳が付く。
音楽映画のお手本みたいな作品だった。
くどくどナレーションが語らなくも、映画に登場してチャック・ベリーの曲を演奏するミュージシャンの楽しそうな表情を見れば、彼がロックに与えた影響がいかに大きなものだったかわかる──そういう音楽映画だった。
チャック・ベリー以外に登場するバンド、ミュージシャンたちも豪華だ。
ローリング・ストーンズ、ビートルズ、ジミ・ヘンドリックス、たびたび登場するキース・リチャーズ、リンダ・ロンシュタット、ブルース・スプリングスティーン、ポール・マッカートニー、ジェフ・リン率いるエレクトリック・ライト・オーケストラ、トム・ペティ&ハートブレイカーズ──もちろん、ご本人もその間にしばしば登場する。
1時間と短めな上映時間も不満はなく、ノリノリの音楽映画だった。
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以前に公開された映画『ヘイル・ヘイル・ロックンロール』(1987年公開)から2本の動画を──。
①チャックが音楽監督のキース・リチャーズに、ギターの「ビブラート」の弾き方にダメ出しをするようなシーン。師匠の要求におとなしく従うキースが笑える。このときのドラムを担当したスティーブ・ジョーダンは、チャーリー・ワッツ亡きあとストーンズのドラマーを準レギュラーとしてつとめている。
②ブルース・シンガー、エタ・ジェイムスの「ロックンロール・ミュージック」。