かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

ライブ映画『クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル』〜吉祥寺・井の頭公園を歩く〜少しだけ伊藤野枝(10月31日)。




10月31日㈫、曇。
アップリンク吉祥寺」へ映画『クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル トラベリン・バンド』を見にいく。吉祥寺はひさしぶりだった。


(帰ってブログを検索したら、10年前の2013年11月30日に、紅葉を見にきている。こういうときブログは便利)


アップリンク吉祥寺」という映画館へ来るのも、はじめて。今回は、映画『クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル』が都心では終わっていたため。




レコード売り上げがビートルズに次ぐ2位の大ヒットメーカーでありながら短期間で解散してしまったバンド絶頂期におけるオリジナルメンバー唯一のフルライヴ映像で、これまで存在は知られながら完全な形で公開されることがなかった。それが今回、オリジナルの16ミリフィルムがロンドンの金庫で50年ぶりに発見され、終了後のスタンディング・オヴェーションが15分続いたというロック史上に残るライヴが4Kで完全に復元された。




(公式サイトより)
http://ccr.onlyhearts.co.jp/#about



www.youtube.com




CCRのメンバー↓

  • ジョン・フォガティ(ギター、ヴォーカル)
  • トム・フォガティ(ギター)
  • ステュ・クック(ベース)
  • ダグ・クリフォード(ドラムス)


基本、ジーンズに長髪で髭、という無骨な風体の4人。ステージで、淡々と演奏していく。演出なしのロックンロールが、狭い映画館でガンガン迫ってくる


以前、つるひめさんが、この映画を見た直後、感動のメールを送ってくれた。


「もし時間があればですけど、ただ今日が最終日ですが……」というような内容だったけれど、この日すでに予定がはいっていて、いけなかった。それで、後日見られる機会を待っていた。それをかなえるため、吉祥寺までやってきた。


ロックンロールのステージは、70年代からどんどん巨大化していく。アリーナや野外競技場がめずらしくなくなった。


マイクもギターもコードレスになる。コードの長さから解放されたミュージシャンは、広いステージを自由に駆けまわれるようになった。ローリング・ストーンズのライブがいい例かもしれない。


しかし1970年に行われた、このロイヤル・アルバート・ホールでのCCR(クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイヴァル)は、窮屈なほどの空間に4人がひしめいている。これなら、互いのからだの動きや、目と目、うなずきで、コンタクトがとれる。この時代の利点かもしれない。


コンサート内容の詳細は、すでにつるひめさんが書いているので、そちらをごらんになってください。ひめ、すいません!
https://tsuruhime-beat.hatenablog.com/entry/2023/10/07/225728



終わってから、井の頭公園を歩く。曇っているので晴れ晴れした散歩にはならない。大きな池の周囲を一周する。









10年前、晴れたいい日だった。外にテーブルを出しているお店があったので、ビールとカレーライスを注文した。


池を見ながらビールを飲んでいたら、隣りのテーブルで「ビール」と注文する女性の声が聞こえた。反射的にそっちを見たら、外国人の若い女性がひとり、こっちを見て笑っていた。わたしも笑った。外国人って気さくでいいな、とおもった。


そんなことを思い出したが、今日は肌寒いからか外に出ているテーブルが見あたらなかった。お店もオシャレで、わたしの好きな、「ラーメン」、「おでん」という提灯がかかった「峠の茶屋」ではなかったので、やめる。



ベンチで、少し池を眺めながら読みかけの本を読む。『別冊NHK100分de名著 フェミニズム』(Kindle版)。


近現代史研究者の加藤陽子氏が、無政府主義者伊藤野枝のことを書いているので読みはじめた。


加藤陽子氏といえば、日本学術会議のメンバーに推薦されながら、菅政権によって除外されたひとり。菅義偉は、自民党は、こういう人が嫌いなのか、となっとくがいく(笑)。


伊藤野枝は、小説やドラマでは、複雑な恋愛のかたち(四角関係)が話のメインになってしまうが、加藤陽子氏は、権力と闘う女性活動家の草分けとして言及している。


帰り、吉祥寺駅近くの居酒屋「餃子酒場」へ寄る。