かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

佐々部清監督「心の砕ける音」

心の砕ける音~運命の女~ [DVD]
サスペンス・タッチの人間ドラマです。

■ストーリーをこちらのサイトから引用します。

運命の女の”謎”を追いかけて、静かに心の炎を燃やす男とある小さな港町。家業の魚の加工工場で働く控えめで素直な弟・耕介(吉岡秀隆)と、いい加減だが陽気な兄・洋介(香川照之)。

対照的な兄弟の前に謎めいた美しい女・早紀(鈴木京香)が現れ、工場で働きだす。洋介は彼女を運命の女と思い込んで愛し、妻子持ちの耕介も振り回されながら、次第に心惹かれていく。

それぞれの思いが交錯するなか、洋介が殺され、早紀は町から姿を消す。

早紀を追って東京へ出てきた耕介は、彼女の驚くべき過去を知ることになる‥‥。

鈴木京香という女優の美しさと魅力を生かした作品です。共演の香川照之は、演技がオーバーで、ぼくは好きでない俳優でしたが、今回の役などはオーバーな演技がめだたず、役にあっているように感じられました。

登場人物が少ないので、よけいなストーリーにじゃまされることなく、作品をじっくり味わえるのがいいです。京香、吉岡、香川……この3人だけの映画、といってもよいのでは。

監督の技量によっては、テレビの「○曜サスペンス劇場」になってしまいそうな、危険がありますが、でも、これはうまくネライを作品化できたのでは……。見ごたえがありました。