かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

クリント・イーストウッド監督『恐怖のメロディ』(1971年)





クリント・イーストウッドの第1回監督作品ということで見てみる。これがよくできたサスペンス映画で、ヒリヒリするような怖さを堪能できた。



デイブ・ガーランド(クリント・イーストウッド)というラジオのディスク・ジョッキーが主人公。


彼はトビーという恋人がいながら、ラジオのリスナーで、デイブのファンという若い女性イブリン(ジェシカ・ウォルター)に誘われ、一晩の浮気をたのしむ。


しかし、一晩だけのつもりが、デイブは、このイブリンにつきまとわれる。イブリンは、勝手にどこにでもあらわれ、行動は、次第に大胆で執拗になってくる。



いわゆるストーカーの話だ。


イブリンという女の、何かに切れやすい性格が、最初に複線として描かれてあって、それがあとで大きな恐怖に発展していく。


以前マイク・ダグラス主演、エイドリアン・ライン監督の『危険な情事』(1987年)という怖い映画があったが、この作品と恐怖の質がにている。


つくられたのは、それより16年前だから、先駆的な作品といえるのかもしれない。