かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

ピーター・ハイアムズ監督「サウンド・オブ・サンダー」


3月25日から封切られたばかりの映画です。地元の映画館で見てまいりました。SF映画。原作は、レイ・ブラットベリでございます。

人々がタイムトラベルを利用して過去に戻り、恐竜ハンティング・ツアーを楽しむ近未来都市。そのツアーはTIME SAFARI社により、歴史が変わることのないよう細心の注意が払われていた。しかし、いつも通りツアーを終え元の時代に戻ったトラヴィスエドワード・バーンズ)は、変わり果てた街を目の当たりにする。熱帯化し、摩天楼には巨大なシダ植物が絡まり、更には異常な進化を遂げた翼竜やモンスターたちが出現していたのだ。


<「Cinema topics online」より>


映画は、どんな不思議な世界もリアルな映像で見せてくれます……それが見たくて、また行ってまいりました(笑)。恐竜のいる時代に時間旅行する、という発想を聞いただけでワクワクします。

この手の映画は大体類型的なもので、斬新なものは期待できません。あとは映画の細部がどれだけおもしろくできているかどうかです。実際は、大半がっかりするもののほうが多いのですが。

で本作は、、、?

時間旅行で、過去の何かを現在に持ち帰ったために(ネタばらしになるので、何かは伏せます)、歴史に変化が起こり、近未来(映画の中の現在)に、大異変が起こるという設定です。異変が起こって、大都市をシダ植物が蔽う光景などは、やっぱりうっとりしますね(笑)。そして、植物だけでなく、進化の狂った生物も街に姿をあらわします。進化が狂えば、登場する生物はどのような造型でも、ありです……想像力がどのようにでも生かせる、映画のみせどころですが。

しかし、こういう映画は、これまでにも随分見たような気がします。そのなかで、これが特別優れているかどうか、というと実はよくわかりません(笑)。楽しめたか、というと見ているあいだはハラハラドキドキしました。想像上の生物が姿をあらわすと、「ウワー」といいたくなるほど、手に汗を握りました。

つまり判定不能ですが(笑)、この手の映画が好きかどうか、それがすべてを決定してしまうような気がします。