かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

サンタナ、そしてブルース・スプリングスティーン

これは、tougyouさんの6月1日の記事へのコメントです。長いので本文に書かせていただきました。

スーパーナチュラル
サンタナは、当時長い即興演奏がついていけず、70年代に見たライヴ映画「フィルモア最後のコンサート」でも、少し退屈だった記憶があります。でも、1999年に発表された『スーパーナチュラ』(写真右)では、適度に刈りこまれた1曲1曲がすばらしくて、はじめてサンタナのオリジナル・アルバムを繰り返し愛聴しました。サンタナのフレーズも、クラプトンのようにメロディアスで、とっても個性的です。今なら、彼のライヴを退屈しないので見られそうですが、放送がむかしのものだと、やっぱり長くてダメかな(笑)。

ブルース・スプリングスティーンのファンではないのですが、先の選挙では、反ブッシュの旗色を明らかにしてツアーを展開、反戦を歌いながら、いざというときに態度を明らかにしないミュージシャンがおおいなかで、彼の明確な姿勢は清々しい気がしました。ロックがどれだけの力をいまも持っているのか。実際、いまは失望することの方がおおいのですが、彼の存在には希望がもてました。ぼく個人は、イギリスで大々的に行われた女王の冠位50周年を祝うコンサートより、ブルースがやった、反ブッシュ・コンサートの方が、はるかにロック的だと思ったものであります。