かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

いざ、柏へ!(12月2日)

本土寺の紅葉が見ごろ


北小金駅を下車、長い参道を缶チューハイを飲みながら、本土寺へ向う。本土寺は以前あじさいの季節に来たことがある。その時は小雨が降って、荷物が重たかったが、今日は気持ちよく晴れている。


境内へはいると、ちょうど紅葉の見ごろだった。



境内を奥にはいると、さらにみごとだった。



ゆっくり楽しんで、キルト展の柏へ向う。



柏の葉公園「県民プラザ」の「シャロンのばら」作品展


タイシホさんがブログで紹介していた柏駅東口の寺島文化会館の「佐藤守洸作品展」へ寄る。


階段をあがって、ひとりで作品を眺めていたら、奥の部屋にそのタイシホさんがいた(笑)。佐藤守洸さんと一緒だった。


作者佐藤守洸さんご自身の説明を聞きながら、全部の作品を見直す。作者自身の制作モチーフなど聞けるとは、贅沢な美術見学だ。佐藤守洸さんも、絵の先生がタイシホさんと同じということで、佐藤さんの絵も、タイシホさん同様、樹木を素材にしているものがおおい。


【注】:「佐藤守光作品展」については、タイシホさんがこちらで紹介しております。


タイシホさんと一緒にバスで、県民プラザへ向かう。3年ぶりだ。3年前もringoさんの「シャロンのばら」作品展*1へきたが、その時の同行者は、当時「ビートルズ探検隊」のメンバーだったTさんだった。


県民プラザへ着いて、会場をさがしあてると、はなやかな着物をまとったringoさんがいた。挨拶もそこそこに、とにかく「ビートルズ・コーナー」へ(笑)。


ここでも、キルト作者本人の説明を受けながら、鑑賞。今日はなんとも贅沢な日だ(笑)。


ガラス・ケースの左に、「George in Cavern〜ジョージに感謝をこめて」、右側に「My Anthology」があって、中央に新作の「Beatles in Budokan 1966」がある。


ビートルズのレコード・ジャケットをコラージュした「My Anthology」も、渋谷の東急本店で、テーマがばらばらに並んだなかで見たときよりも、その華やかさ、細部へのこだわりが強くつたわってきた。


新作の「Beatles in Budokan 1966」は、タイトルどおり、忘れられない40年前のビートルズ来日公演をテーマにしたもの。


武道館のステージにあの4人がいる。再現された4人のシルエットを見ても、心がジーンとしてくる。作者も、ぼくも、40年経っても、相変わらずビートルズのミーハー・ファンなのだ、今も彼らからちっとも離れられない、と改めておもってしまう。


4人のシルエットの奥から、「The Beatles」の電飾文字が浮かび上がる。武道館のビートルズ・コンサートを映像で見たひとには、すぐにわかるあの文字だ。


ビートルズ公演のステージは、テレビの歌謡ショーしか見たことのない日本人には、びっくりするほどシンプルだった。何もなかった。楽器だけがおいてある。この電飾文字だけが唯一の装飾だった。その「The Beatles」の文字が、布の中央で強烈に自己主張している。


4人のシルエットの下では、ビートルズが日本で演奏した11曲のタイトルが色鮮やかにおどっている。大きな布の外周は、楽譜の読めないぼくにはわからないが、その11曲の音符がぬいこまれている。手がこんでいるのだ。しかし、全体の印象は、明るくて、とても優しい。


「ひとりの少女がこれを見ています」(原文通りではありません)という文章がそえてありますが、作品のなかに少女の姿はないので、これが作者自身のことだ、とわかった。ぼくらは、武道館で、テレビ画面で、日本にやってきたビートルズの4人を釘付けになって、見ていた。夢を見ているようだった。



【注】:これらの作品は、すべてringoさんのこちらのサイトで紹介されておりますので、直接ご覧ください。



ビートルズ・コーナー」の下には、ringoさんが1960年代に買い集めた「ビートルズ来日特集雑誌」、「来日パンフレット」、「チケット当選のハガキ」、映画『ヤア!ヤア!ヤア』、『HELP』の映画館で売っていたパンフレット、初のビートルズの伝記本*2などなどが並べられている。どれも、ぼくには覚えのあるもので、懐かしい。ringoさんは、それをきれいに保存しておいた。よく現存しているものだ、とおもう。


ビートルズ・コーナー」以外でも、たくさんの作品が並んでいましたが、ぼくにはそれを紹介できるほどの知識がありません。おもしろかったのは、小物が並んでいるなかで、ギターをデザインしたショルダー・バックがあって、物入れの部分がギターのボディで、肩かけのところがギターのネックになっている。


タイシホさんが質問すると、ringoさんは「わたしが考えて、生徒さんにつくってもらいました」という。「おもしろいなあ」と、タイシホさんと二人で、ringoさんのたのしいセンスに感心してしまった。


オフ会へ行くみなさんが集まってくるまで、約1時間弱のキルト見学でしたが、ゆったりとたのしい時間が流れました。


ringoさん、ありがとうございました。

*1:シャロンのばら」作品展=ringoさんと、ringoさんが教える生徒さんたちのキルト展。

*2:「初のビートルズ伝記本」=この伝記は、ビートルズが1964年に成功しつつあるところで終っている。著者は誰だったろう? 素朴な伝記だが、この本で初めて、ビートルズのことをいろいろ知った。