かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

東京の女(1933年)

小津安二郎サイレント時代の作品。

ストーリー】:優しい姉(岡田嘉子)と弟(江川宇礼雄)が同居している。姉は弟をなんとか大学を卒業させようと、表向きの職業のほか、じつは自分のからだを売っていた。その事実を知った弟は、姉に失望し、生きることにも絶望、自殺してしまう。


上映時間、1時間にも満たない小品。内容も、いかにも古めかしいストーリーです。一直線に悲劇的な結末に向かってしまいますが、姉の行為にも同感できませんし、弟もまるで姉に対して無理解。起こらなくてもいい悲劇をムリにこしらえたような映画です。

その後ソ連へ亡命してしまう、岡田嘉子の主演作品。