かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

堤幸彦監督『自虐の詩』(2007年)

多くのファンを持つ業田良家の4コマ漫画の映画化。町の食堂で働く幸江の内縁の夫イサオは、幸江の稼ぎをバクチに使い込み、怒るとすぐにちゃぶ台をひっくり返す。しかし、幸江にはイサオが生きがい!……トリッキーな映像を交えて描く、平成の夫婦善哉!!


(「ギンレイ通信」vol.106から)


中谷美紀の演じる幸江(ゆきえ)は、中島哲也監督の『嫌われ松子の一生』のキャラクターをそのまま継承。ぼくは、「またかよ」とおもってしまいました。


夫のイサオ阿部寛)は、元ヤクザの亭主関白、何かというと暴力をふるい、怒るとすぐにちゃぶ台をひっくり返す。


かわいそうな幸江だが、彼女は、この夫が好きで好きでたまらない。別れてしまおうなんて、少しも思わず、彼女がラーメン屋で働いてくるわずかな給金を彼がパチンコで使いこんでも、健気につかえている。周囲の忠告など、意に介さない。


一応彼らなりの夫婦愛をテーマにしているようですが、どうもこのテーマを、ぼくは楽しめませんでした。中谷美紀には、もう「嫌われ松子」を脱出してほしい、とおもいます。


【了】