かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

ボブ・ディラン、エリック・クラプトンと「くよくよするなよ」

フリーホイーリン・ボブ・ディラン(紙ジャケット仕様)【2012年1月23日・再プレス盤】
ボブ・ディランの初期の傑作「くよくよするなよ」(原題:Don't Think Twice,It's All Right)は、2枚目のアルバム『フリーホィーリン・ボブ・ディラン』に収録されている。


歌詞の内容は、恋人との別れを、やや皮肉な表現で歌ったものだ。


『フリーホィーリン・ボブ・ディラン』のジャケットで、肩を寄せあって写っている、恋人スージー・ロトロとの別れを歌ったものかもしれない。

あの遠い さびしい道を ぼくはあるいている
どこへいくか わからない
だけど さよならなんてことばは もったない
だからただこう言う 元気でね
きみがつめたかったなんていうつもりはない
もうちょっとやさしくしてほしかったけどしかたがない
ぼくの貴重な時間をむだにしたようなもんだ
けど くよくよしたってはじまらない これでいいんだ


●(片岡ユズル、中山容訳)



このもっとも素晴らしいカバーを、エリック・クラプトンが歌い、演奏している。エリック・クラプトンは、「くよくよするなよ」を鋭いブルースにアレンジしたので、恋人への皮肉は、痛烈な罵倒になっているかもしれない(笑)。


ボブ・ディランのオリジナル、エリック・クラプトンのブルース・カバー、そして二人の共演ライヴをアップしてみます。それぞれ趣きの違う「くよくよするなよ」が楽しめます。




ボブ・ディランの渋いオリジナル版




エリック・クラプトンの鋭いブルース・アレンジ版




●そして、ディランとクラプトンの、のどかな共演ライヴ(笑)