ボブ・ディランの初期の傑作「くよくよするなよ」(原題:Don't Think Twice,It's All Right)は、2枚目のアルバム『フリーホィーリン・ボブ・ディラン』に収録されている。
歌詞の内容は、恋人との別れを、やや皮肉な表現で歌ったものだ。
『フリーホィーリン・ボブ・ディラン』のジャケットで、肩を寄せあって写っている、恋人スージー・ロトロとの別れを歌ったものかもしれない。
あの遠い さびしい道を ぼくはあるいている
どこへいくか わからない
だけど さよならなんてことばは もったない
だからただこう言う 元気でね
きみがつめたかったなんていうつもりはない
もうちょっとやさしくしてほしかったけどしかたがない
ぼくの貴重な時間をむだにしたようなもんだ
けど くよくよしたってはじまらない これでいいんだ
●(片岡ユズル、中山容訳)
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このもっとも素晴らしいカバーを、エリック・クラプトンが歌い、演奏している。エリック・クラプトンは、「くよくよするなよ」を鋭いブルースにアレンジしたので、恋人への皮肉は、痛烈な罵倒になっているかもしれない(笑)。
ボブ・ディランのオリジナル、エリック・クラプトンのブルース・カバー、そして二人の共演ライヴをアップしてみます。それぞれ趣きの違う「くよくよするなよ」が楽しめます。
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●ボブ・ディランの渋いオリジナル版
●エリック・クラプトンの鋭いブルース・アレンジ版
●そして、ディランとクラプトンの、のどかな共演ライヴ(笑)