かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

朝井まかてさんの時代小説がおもしろい!


直木賞を受賞した『恋歌(れんか』がおもしろかったので、このところ続けて朝井まかての時代小説を読んでいる。電子書籍で読んだのが、『恋歌』と『ちゃんちゃら』で、紙の本が『先生のお庭番』と『ぬけまいる』。


恋歌

恋歌


ちゃんちゃら (講談社文庫)

ちゃんちゃら (講談社文庫)


先生のお庭番

先生のお庭番


恋愛と水戸藩の激烈な内部闘争をからませながら描いた『恋歌』は、読んでいてつらくなるようなシーンもあったけれど、ほかの作品は、全体にユーモラスで、楽しい。


男性は職人気質、女性は純粋でちょっとのほほんとしているのが、可愛い。


ぬけまいる

ぬけまいる


ちょっと異色でおもしろかったのが『ぬけまいる』。


幼馴染の女性3人がそれぞれ置かれた状況に問題があって、家族や家に無断で「お伊勢参り」にいくという「ロード・ムービー」的な小説。3人の性格のちがう女性たちが、道中で、弥次喜多のように苦境に陥りながらも、めげずに道を切り拓いていくのが、楽しい。


あと未読なのが電子書籍で『花競べ 向嶋なずな屋繁盛記』と『すかたん』。まだまだ朝井まかて氏のマイ・ブームは続く。