かぶとむし日記

映画、音楽、本の感想を中心に日記を更新しています。

坪田義史監督『シェル・コレクター』を見る(3月12日)。


テアトル新宿で、坪田義史監督の『シェル・コレクター』を見る。予告編を見たかんじでは、あやしい雰囲気があって、石井輝男監督のカルト映画のファンとしては、ちょっと期待するものがあるし、出演者も、リリー・フランキー寺島しのぶ池松壮亮橋本愛など、ひと癖ある役者たちで、楽しみだった。


しかし、実際見てみたら、よくわからないまま終わってしまった。妙におもわせぶりで、終わってみるとスカされたようなあと味。


寡黙な貝類学者(リリー・フランキー)が最後に発する言葉。「ひとつだけわかったことがある。それはわたしは何もわかってない、ってことだ」(記憶で書いているので、忠実な文字化ではありません)。


しかし、これって、むかしどこかで聞いたことがあるようなセリフ。陳腐すぎない?


リリー・フランキーは、脇役のいい作品を何本か見ている。それに比べて、この主演映画は、個人的には、退屈だった。



帰り、大山の立飲み「晩杯屋」へ寄る。午後1時開店から、まだ時間がそれほど経っていないためか、つまみで仕込み中のものが多かった。「天馬の羽梅サワー」を3杯、焼酎ハイボールを1杯飲んで、東武練馬のアパートへ帰る。